タイ僧侶が彫る、“不死身になれる”タトゥー「サックヤン」の神秘! 巨大刃物でザックリと…
アージャーンやカラワートはときにそのサックヤンに力が備わったかを力尽くで試すこともある。かつては拳銃を使ったこともあったそうだが、さすがに警察からお咎めがあるらしく、今は刃物を振りかざし、叩くわ、切りつけてみるわのムチャクチャなことをやってみせる。しかし、多少ミミズ腫れにはなるものの、そこには傷はまったくできない。やはり信者たちは「痛みは感じません。サックヤンに力が込められたのです」と話す。
サックヤンの神秘の力は本物なのだろうか。観光でタイに来た日本人男性がバンコクからおよそ1時間で行ける距離にあるサックヤンで有名な寺院ワット・バーンプラで小さめのサックヤンを彫るというので同行した。その際、カラワートが刃物を取り出し、彼の背中を叩きだした。静かに耐えるその日本人男性。やはり神のご加護で痛くなくなっているのだろうか。そして、施術が終わり、シャツを着ながら彼は爽やかに言ってのけた。
「最後の刃物のやつ、針で彫られるのより痛いっすよ。勘弁してください」
ただ、別の彫り師ではあるが事前に刃物を見せてもらったところ、ちゃんと物が切れる状態であった。実際にサックヤンの施術現場や毎年3月に行われるサックヤンの祭に足を運べば、タイ人が信じるように、その神秘の力を理屈なく感じ取ることができる。やはりそれが数百年も廃れることがなかった本物の護符になっているからなのではないかと思う。
(文=高田胤臣)
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2024.10.02 20:00心霊タイ僧侶が彫る、“不死身になれる”タトゥー「サックヤン」の神秘! 巨大刃物でザックリと…のページです。タイ、高田胤臣、サックヤン、刺青、ハヌマーンなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで