地球の命運は銀河の最高意思決定機関「銀河クラブ」が握っていた!? 米科学論文が徹底考察した結果…!
先月、ロシアの電波望遠鏡が正体不明の「強い信号」を検知していたことが判明。高度な科学力を持った地球外文明「タイプ2」の存在がクローズアップされ、世界中に衝撃が走ったばかりだが、それに追い討ちをかけるかのように今月1日に公開された科学論文で、地球外文明が存在する可能性が本気で考察されているという。
■人類は1人ぼっちじゃない!?
いきなり論文の内容に入る前に、素朴な疑問から始めてみよう。「地球外文明が存在するとしたら、なぜ多くの人が宇宙人を見たことさえないのか?」
フェルミ推定で有名なエンリコ・フェルミも同様の疑問を持っていたらしく、すでに宇宙人が地球に来ていなければおかしいと考えていた。これを「フェルミのパラドックス」(Fermi paradox)という。
やはり、人類は1人ぼっちなのだろうか? これを否定できる可能な回答の1つに「動物園仮説」(Zoo hypothesis)と呼ばれるものがある。地球は宇宙人からみれば動物園のような観察対象に過ぎず、直接的なコンタクトを意図的に避けているという考えだ。
だが、この仮説が有効に機能するためには、1つの壮大な前提が必要になる。地球が存在する天の川銀河に住まう宇宙人たちの銀河的コミュニティが存在し、それぞれの地球外文明が人類に干渉しないことを相互に約束していなければならない。
宇宙物理学者ダンカン・フォーガン博士が、コーネル大学図書館が運営する論文サイト「arXiv」で公開した論文で、銀河的コミュニティの有り得べき姿について詳細に検討している。
■銀河を統括する「銀河クラブ」
博士は同論文で、1つの文明が惑星間通信を実現するまでの期間、それぞれの文明の距離、文明の寿命など数ある要素を総合的に検証。天の川銀河に地球外文明のコミュニティが存在するとしたら、1つの“銀河クラブ”(a Galactic Club)ではなく、いくつもの戦略的惑星間同盟が乱立している可能性が高いと結論づけた。
「もし、たった1つの集団(銀河クラブ)が存在するとしたら、それぞれの文明が極めて長寿でなければ成立せず、文明間の距離も比較的短くなければならない。かなりの数の文明が短期間で銀河中に発生する必要があり、可能なシナリオとは言えない」(フォーガン博士)
それに加え、たとえ長寿の文明があったとしても、1つの銀河クラブへ全ての文明を加入させる手段が無いという。
もちろん、仮に全ての文明が同時期に発生し、数百万年以上進化し続けたならば、1つの銀河クラブが存在してもおかしくない。
だが、博士が最も現実的だと考えるのは、1つの調和のとれた銀河クラブではなく、「互いに抗争状態にある複数の戦略的惑星間同盟」の存在だ。博士によると、地球は保守的な同盟が支配する地域にあるため、地球外文明から干渉を受けていないのだという。
「もしかしたら地球は、“原始的”文明との接触禁止を徹底する保守的な同盟が支配する地域にあるのかもしれない。だが、安定した状態がいつまで続くかは未知数だ」(フォーガン博士)
「人類が地球外文明の信号をキャッチする能力を高めていった時、状況はかわってくるだろう。最悪のケースでは、『接触禁止条約』を無視する同盟が現れるかもしれない」(同)
深宇宙から発信された “強い信号”を地球文明がキャッチしたことに、銀河クラブや戦略的惑星間同盟が気づいている可能性は高いだろう。もしかしたら、人類の今後の処遇について会議している最中かもしれない。我々は同盟に加入することができるのだろうか、その前に地球外文明に滅ぼされてしまうのだろうか? 真相はその時まで分からない。
参考:「arXive」
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2024.10.02 20:00心霊地球の命運は銀河の最高意思決定機関「銀河クラブ」が握っていた!? 米科学論文が徹底考察した結果…!のページです。宇宙人、UFO、銀河、エンリコ・フェルミ、ダンカン・フォーガン、銀河クラブなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで