4億人に1人の“奇跡”か!? 80歳の姿で生まれるリアル「ベンジャミン・バトン」事例、プロジェリア症候群がまたも発生!=バングラデシュ
トカナでは、今までも「プロジェリア症候群(早老症)」患者の話題をたびたびお届けしてきた。そして先月末、またもやプロジェリアの患者がバングラデシュで誕生したというニュースが飛び込んできた。それも、以前お伝えしたばかりのバヤジット・ホサイン君と同じ、バングラデシュのマグラ県にだ。(参考:4歳なのに80歳の風貌! 差別と貧困に喘ぐリアル「ベンジャミン・バトン」の過酷な人生)
今回の男の子は、9月末にバングラデシュの首都であるダッカから176キロ離れた村で誕生したのだが、医者は新生児を見て凍りついた。なぜなら、男の子の顔はしわしわで、虚ろな目をし、体は縮こまったまま。さらに頭と体には、真っ黒な毛がふさふさと生えていたのだ。
■プロジェリア症候群とは?
プロジェリア症候群は、人間の身体を通常より早いスピードで老化させる病気で、患者の平均寿命は13歳といわれている。患者の染色体上にある遺伝子が、わずかに1個入れ替わることで核膜に異常を来たし、老化を促進し病気を発症すると考えられている。プロジェリア症候群患者のほとんどは、生まれた時には健康に見えるが、生後1年ほどで病気の兆候が出る。
両親は男の子の誕生を「奇跡」と感じ、喜びにあふれている。父親のバイスワジット・パトロさんは、「神に感謝するばかりです。私は息子の外見に不満はありません」と力強く語る。
そしてパトロさんは、「自分たちは息子をあるがまま受け入れ、また家族に男の子ができたことにとても満足している」とも話した。さらに、自分たちは既に娘に恵まれており、「これで4人家族になったので他に求めることは何もない」とも語る。彼の家族は、この男の子が今後も健やかに育つと前向きに信じているのだ。
現在、パトロさん一家の自宅には、息子の姿を一目見ようとする好奇心の強い人々が多く訪れ、妻のパーレルさんともどももてなしに忙しいということだ。
■大病院での治療が期待される
プロジェリア症候群患者は4億人に1人といわれているが、バングラデシュのマグラで2人も患者が出たということは、この地域特有の飲料水汚染や化学物質による環境汚染が関係しているのかもしれない。しかし、このように特異な外見と重い病気にもかかわらず、男の子の誕生を心から喜び、子どもをあるがまま受け入れるという両親の言葉は素晴らしいの一言だ。
前回お伝えしたケースと同じく、プロジェリア症候群患者のバヤジット君が記事となって世に出た後、ダッカの大きい病院が彼の診断・治療を申し出た。この男の子にも同様の支援がなされることを期待したい。
(文=三橋ココ)
参考:「Daily Mail」、「Emirates247」、ほか
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