ノーブラ、ナマ足、短パン…25年間封印されたブラジャーをつけたキングコング映画が面白すぎる!

 この作品は完全に存在を忘れ去られていたのだが、2001年、フランス映画『アメリ』で1発当てた配給会社アルバトロス・フィルムが、突然『クイーン・コング』の公開を発表した。聞けば、当時、アグラマ監督はイタリアでの裁判の結果、「パロディ映画」として認められ、ラウレンティスに勝訴していたという。しかし関係者の誰もが彼の圧力を恐れ、公開は見送られていたのだ。またフィルムだけでなく、せっかく作られたポスターは1度も貼られず、小説・サントラレコードなどの関連商品のすべてが未発売のままお蔵入りになっていた。

 公開は法的にOKということで、奇しくもその年に公開されるティム・バートン版『猿の惑星』に「猿つながり」でぶつけられた。しかも、かつて「シッチャカメッチャカ」(若い人にはわからないだろうが)などの天才的なアドリブで一世を風靡した大声優・広川太一郎をアテレコに起用し、わざわざ「吹替版」として公開したのには驚かされた。

 2001年9月22日、今年8月に渋谷のパルコPART3の建て替えに伴い、休館したシネクイントでの上映初日は、主人公のレイ(ロビン・アスクイズ)役・広川太一郎とヒロインのルース(ルーラ・レンスカ)役・小原乃梨子(のび太! ドロンジョ様!)による爆笑トークセッションで盛り上がった。そして、ついに吹替版『クイーン・コング』がベールを脱いだ。

 過酷なアフリカ・ロケに耐えられる男優を探していた女性映画監督ルースは、ロンドンのアンティーク・ショップで『キング・コング』のポスターを万引きしたヒッピーの若者レイ・フェイに一目惚れする。レイはラザンガ(もちろん架空の国)に船で連れて来られるが、原住民によってクイーン・コングの生贄にされてしまう。劇場内からは、オメメがやたら綺麗な雌コング、頭でっかちのティラノサウルス、もの凄く変な翼竜などに、アチコチから失笑が漏れる(笑)。

 ルースたちは、なんとかガス弾でコングを眠らせ、巨大なイカダでロンドンに運ぶ。コングとレイは戻るやいなや注目の的となり、その後、正式にお披露目ショーが開催される。だが、レイに抱き付いてキスするルースに嫉妬したコングが、興行師から無理やり付けられていた鎖のブラジャーを引きちぎってロンドン市街で大暴れ。コングをなんとかすべくイギリス空軍まで出動する事態に。ビッグベンに登ったコングを攻撃する空軍に向かって、レイは拡声器で呼びかける。

「この美しい生き物を殺すということは、女性の戦いの歴史を無にすることだ。そう、コングこそは、女をメイドや売春婦のように扱う男性社会で困難な戦いを続ける女たちのシンボルなんだ!」

 この様子はテレビ中継され、共感した全英の女性たちが立ち上がり、ビッグベンに集結していく。ノーブラTシャツにピチピチ短パンでナマ足を出した女性たちが、「ブラなんか捨てて“自由の女性”の出航よ」と歌って踊り、クイーン・コングをロンドン市街に連れ帰る。コングにブラを付けさせる興行師にはルースが「女性差別!」と反発。男勝りのルース監督とクイーン・コングは、女性解放運動(エリザベス女王のソックリさんも参加)の象徴として描かれた。

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