「311を上回る津波」専門家が危惧! “炎の輪”活性化で、本格的な余震“アウターライズ地震”も起きる?
■3.11を超える津波がいずれ来る……!?
日本もその例外になく、世界各地で火山・地震活動が活発化している感のある“炎の輪”。富士山噴火のような大惨事は、近い将来起きると見て間違いないのだろうか!? その時期や場所は!? “炎の輪”がシンクロするメカニズムなど、地質学の専門家に疑問をぶつけてみた。すると、また別の脅威が浮上してきた……。
「環太平洋造山帯(炎の輪)で地震が多発する理由についてですが、この地帯は東太平洋にある海嶺で作られた海洋プレートが、大陸プレートにぶつかる場所なのです。特に日本付近では、海洋プレートが大陸プレートの下に沈み込むため、プレートに歪みが生じることが原因の地震が多く発生します」(専門家)
「さらに、沈み込んだ海洋プレートに含まれる海水が、地下の圧力によって吐き出され、マントルに含まれる岩石を溶かしマグマが生み出されます。岩石より軽いマグマは、地表を目指し噴出することで、火山が作られるのです。日本で、地震と火山が多いのは、このようなプレートの位置関係によるもので、大陸プレート同士がぶつかるアルプス・ヒマラヤ造山帯では、火山活動は伴いません」(同氏)
「環太平洋造山帯は、確かにこのところ活発な活動が見られますね。同じ海洋プレートを共有してますので、相関関係があると考えられますが、噴火や地震が起きる地点や日時を予測するのは困難です。ただ、日本の場合、東日本大震災の余震である、本格的なアウターライズ地震がまだ起きていないと見られており、そちらの警戒も必要でしょう。アウターライズ地震は、本震以上に高い津波が予想されます。1933年に発生した昭和三陸沖地震は、その37年前に起きた明治三陸地震のアウターライズ地震と見られており、いつ起きてもおかしくない東日本大震災のアウターライズ地震には、沿岸部を中心に、引き続き注意しなければならないでしょう」(同氏)
活発化する“炎の輪”。東日本大震災発生時に断層が破壊されたことが原因で生じる、アウターライズ地震。数十年という長いスパンで起き、本震を上回る津波が予想されるとは、脅威以外の何ものでもない。あらゆる点から、今日本列島は極めて危険な状態にあると見て、間違いなさそうだが、安心できる日は果たして来るのだろうか。いずれにせよ、世界有数の危険地帯の直上に暮らしているという認識を忘れてはならないだろう。
(坂井学)
参考:「EXPRESS」、「Volcano Discovery」、「nippon.com」、ほか
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