「ムー」編集長・三上丈晴の【ムー的書籍探訪】 第21回

“母なる大地”地球の父親 — NASAが警戒する暗黒天体「ラジャ・サン」の正体

 イマヌエル・ヴェリコフスキーは、かつて金星は巨大な彗星であり、今から4000年前に木星から誕生したと主張した。現代の惑星論からすれば、突飛な奇説でしかないが、その一方でガス円盤から物質が集積して惑星ができるというアカデミズムの定説も、なんら実証されていないのも事実。ガス円盤説はシミュレーションでさえ、太陽系の再現に成功していない。

 もし仮にヴェリコフスキー理論が正しければ、金星は木星から生まれたことになる。地球と同様、金星を生命体だと見なせば、生んだ木星も生命体だ。地球もまた木星から誕生したのだとすれば、金星はガイアの兄弟であり、木星は母親であるということになる。生物は生物からしか生まれないという、大原則が適用できることになるのだ。

 さらに、だ。高等生物になればなるほど無性生殖ではなく、有性生殖である。地球が文字通り生物であり、人類よりも高等な存在であるならば、自己複製は有性生殖によって行われることが予想される。言い換えると、地球生命体ガイアには母親のみならず、父親も存在する可能性が高いというわけだ。

 では、いったい地球生命体ガイアの父親は、誰なのか——。

 実は今から5年ほど前、その父親がついに姿を現した。恐るべきことに、ガイアの父は想像を絶する暗黒天体だったのである。NASAは暗黒天体をコードネームで「ティシュヤ」、俗称「ラジャ・サン」と呼んで警戒しているという。

●三上丈晴(みかみ・たけはる)
1968年、青森県生まれ。学研「ムー」の5代目編集長。筑波大学を卒業後、学習研究社(現・学研)に入社。「歴史群像」編集部を経て、入社1年目より「ムー」編集部に所属。

●「ムー」
出版社:学研パブリッシング/発売日:毎月9日/税込価格:670〜690円/発行部数:7万部/概要:「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン」として、UFOや超能力、UMA、怪奇現象、オーパーツ、陰謀論など、オカルト全般を追求する情報誌。
公式HP<http://gakken-publishing.jp/mu/

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