諜報機関関係者の映画『スノーデン』レビュー!

スノーデンは死刑になる…!? 映画『スノーデン』を危機コンサルタントが徹底レビュー

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●なぜスノーデンは亡命できたのか

 さて、A氏が冒頭に述べた「隠されていたスノーデン亡命の秘密」とは、なんであろうか。映画を観る限りでは、リベラリストに生まれ変わったスノーデン氏が、“不正を正す”ために自発的にアメリカの機密情報を暴露したとしか読み取れない。

「実は、スノーデン事件の直後、私はあるFBI捜査官から『スノーデンはある国の工作を受けていた』と打ち明けられたんです。

 少し考えれば分かることなんですけどね。スノーデンはアメリカでは犯罪者ですが、彼が携わったシステムでハッキングを受け、サイバー戦組織を壊滅させられた中国やロシアにとっても、彼は犯罪者のはずなんです。日本の敗戦後、ソ連や中国が日本軍の情報将校を逮捕・尋問して闇から闇に葬ったことからも分かるように、敵に捕まった情報機関員の末路は本来、そういうもの。

 しかしスノーデンは、中国情報機関が電話からインターネット、人民の行動までも監視下に置いている香港で同国のマスコミと接触し、最終的にはロシアに亡命して悠々自適に生活を送っていますよね。映画では、インターネット空間での“ジャンヌダルク”のように描かれたスノーデンですが、実際の姿は、転職を繰り返して、自分の恋人とも上手くやれない29歳のガキなんです。

 FBI捜査官の打ち明け話を念頭に映画を観ていくと……スノーデンの別の顔が浮かび上がってくるんじゃないかと思いますよ」(同)

 A氏の話はつまり、物事には表と裏があり、両方をみなければ真相を把握できないということだろう。

 映画でスノーデン氏は、自身の暴露によって、“新たな指導者”が人権を擁護する社会を築くだろうと述べている。だが、その“新たな指導者”には、スノーデン氏の死刑を求めるトランプ氏が選ばれた。トランプ、プーチン両大統領の間で急好転する米露関係の裏で、スノーデン氏の末路はいかに——。

 彼が、ジャンヌダルクのように火炙りにされないことを祈るばかりだ。
(文/山野一十)

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コメント

2:匿名 2017年2月28日 08:19 | 返信

プーチンさんは恐らくスノーデンさんを渡さないだろう。
何故ならアメリカの機密情報を取れる数少ない人間だから簡単には手放さない。
それがトランプ政権であっても。

1:匿名 2017年2月14日 22:36 | 返信

この記事を読んだ後で、プーチンがトランプにスノーデンをプレゼントするかもという報道がされて、この記事って信憑性あるんだなと思った

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