【幸福の科学】レプティリアン、UFO、ノストラダムス…大川隆法×景山民夫製作「SF大作映画」がオカルトフルコース!!
――絶滅映像作品の収集に命を懸ける男・天野ミチヒロが、ツッコミどころ満載の封印映画をメッタ斬り!
この『ノストラダムス 戦慄の啓示』
1994年、配給・東映
監督/粟屋友美子
脚本/ノストラダムス・シナリオ・プロジェクト
出演/山根龍志、芦川よしみ、大月ウルフ、石井めぐみ、小川知子ほか
1974年に公開された『ノストラダムスの大予言』(東宝)は、「被曝したニューギニア原住民が人を食う」、「核戦争後に現れる水頭症のような怪人」などの表現にクレームが付き、大ヒットしたにもかかわらずソフト化されない作品として、以前このコラムで紹介した。
実はこれに対し、「東映版ノストラダムス映画」とでも呼べる作品が存在する。ただし配給したのは東映だが、製作はあの宗教団体「幸福の科学」だった。
作品の製作総指揮は、幸福の科学代表・大川隆法。作家・景山民夫がアドバイザーを務め、大女優の小川知子が高位の天使役で出演している。このふたりといえば、1991年の「講談社フライデー事件」で、講談社社屋の前で信者らと共に抗議する姿が印象的だ。
ウリは全編の9割以上というCGシーンで、特撮監督はVFXの先駆者・川添和人、デジタル映像制作の老舗リンクスが協力をしている。東宝『ノストラダムスの大予言』では、円谷英二の直弟子・中野昭慶が特技監督を務め、究極のアナログ特撮で物凄い大破壊スペクタクルを描いたが、こちらはどうだろうか。これからストーリーを追っていくが、私は教義を理解していないので、とりあえず観たまま紹介する。
■あらすじ
地球は十の次元で構成されている。最上位の十次元には地球意識があり、九次元にイエス・キリスト、孔子、ニュートン、ゼウス、モーセ、釈迦などがいる。われわれ地上の人間は三次元の住人だ。20世紀後半、日本に黄金の神エル・カンターレ(釈迦)が1億5千万年ぶりに降臨する。だが、人類は史上最大の危機を迎えようとしていた。
場面は1930年の八次元に転換。神々が「悪想念が広がっている」と懸念し、日本列島が旧約聖書に登場する怪物リヴァイアサンに変身(ここら辺は理解不能)。1935年、日本神道霊界では、日本神話でよく見る姿の神々が高天原に集まり「米国で日本人排斥運動が起き、このままでは戦は避けられない」「大和の国が敗れるわけにいなかい」などと会議を開いている。そこへ「なんだかな~」が口癖の名悪役・阿藤海が扮する火之迦具土之神(ほのかぐつちのかみ)が酔って現れ、「このたび、中東のとある国に生まれ変わることになった。砂漠の国から米国相手にひと暴れじゃ」。のちのフセインだ。
ノストラダムスはこの八次元にいて、劇中で例の予言書を逐一朗読していく。東宝『ノストラダムスの大予言』にはノストラダムス本人は出てこなかったが、こちらは60~70年代特撮番組の常連・大月ウルフが肖像画に激似で演じた。
次は「七次元コントロールゾーン」。未来感のある純白コスチュームを着た多国籍な面々の天上人たちが「1939年現在の光と闇の割合は、闇が39%を占めている」。「シミュレーションによると、大戦が起きれば50%を超え、20世紀末には90%以上が闇に包まれます」。善と悪がパーセンテージで数値化される解析室のような次元だ。
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