中国もビビらせた母乳・バイブレータ事件の真実とは!? 過激平和芸術家・増山れなインタビュー!

■母乳を与える者として感じた矛盾を芸術に

――「桃色ゲリラ」の活動でも、特に反響が大きかった“母乳アート”には、どんなメッセージが込められていたのですか?

中国もビビらせた母乳・バイブレータ事件の真実とは!? 過激平和芸術家・増山れなインタビュー!の画像3桃色のジャンヌ・ダルク』(アップリンク)

増山  「私は2人目の子どもを出産した後、ある種の矛盾に悩んでいました。子どもに母乳を与えるのは、とても幸せで愛に満ちた行為なのに、母乳にいくらかの化学物質が含まれていることについてです。現在の日本には放射能汚染の問題が重くのしかかっていますが、地球環境は世界的にもどんどん汚染され、アラスカに暮らす女性の母乳にさえ、いくらかの化学物質が含まれているそうですよ。ですから、母乳を与えることができる母としてのメッセージ、そして環境汚染を訴えるメッセージを伝えなければいけないと思いまして。

 そして退院後、初めてとなるアート活動が横浜のBankART(文化芸術創造プログラム)で発表した母乳アートでした。展示会に長蛇の列ができるほど話題になりましたが、私は決してお金儲けのために母乳アートを構想したわけではありません。ちなみに、中国でも母乳アートを行ったのですが、母乳という言葉がないみたいで、『人乳女』なんてニュースに書かれましたね(笑)」

 なお、「人乳女」のニュースは中国のニュースサイトで4週連続トップとなるアクセス数を叩き出したという。


■陰部バイブレータ事件の真実

――2004年12月26日、府中市美術館で行われた「拷問トークショー」で、ご自身の身体にバイブレータを挿入されたのですか?

増山  「インターネットでは、まるで私が勝手に美術館でパフォーマンスをしたかのように書かれていますが、完全な誤解です。『拷問トークショー』の企画自体は私から提出させていただきましたが、府中美術館に公式に認められたイベントだったのです。あれは“戦争や貧困、強制労働などさまざまな問題を抱える現代社会で生きることは、拷問のようなものだ”ということを伝えるコンセプチュアルアートなのです。

中国もビビらせた母乳・バイブレータ事件の真実とは!? 過激平和芸術家・増山れなインタビュー!の画像4左:深月ユリア、右:増山れな氏

 ご指摘のバイブレータですが、実際には観客側からはスカートに隠れて、“その部分”は見えません。ちなみに私、ちゃんと挿入できていなかったと思います。トークに夢中で、それどころではなくて。バイブレータだけではなく、水攻めされながらトークしている出演者もいました。

『親子連れで美術館に行ったから子どもが見てしまった』なんていう噂もありましたが、会場にお子さんはいませんでした。『拷問トークショー』と他の展示スペースは分けられていたので、わざわざそれをお子さんと一緒にご覧になる親御さんはいらっしゃいませんよ」

 なるほど。増山氏についてインターネット上でいわれている評判は何かと誤解が多いようだ。

桃色のジャンヌ・ダルク

増山麗奈氏の過激アートを堪能しよう!

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