最強の陰謀一族「マーサー家」とは? 世界を牛耳っているのはロックフェラーでもロスチャイルドでもなかった!

 これだけでも、トランプ政権がマーサー家に頭が上がらない十分な理由だが、その手はトランプ政権で主席戦略官を勤め、現在ワシントンで最も力があるといわれるスティーブン・バノン氏にも伸びている。

最強の陰謀一族「マーサー家」とは? 世界を牛耳っているのはロックフェラーでもロスチャイルドでもなかった!の画像3スティーブン・バノン合衆国首席戦略官・大統領上級顧問「The Guardian」より引用

 ロスチャイルド系金融会社「ゴールドマン・サックス(GS)」出身のバノン氏は、自身が会長を勤める超保守系オンラインニュース「Breitbart」に、マーサー財団から1000万ドルの寄付を受けている上、マーサー氏が設立したビッグデータの解析を請け負う会社「ケンブリッジ・アナリティカ(Cambridge Analytica)」では取締役だった。「ケンブリッジ・アナリティカ」は、アメリカ大統領選挙でクルーズやトランプのバックに立ち、ヒラリー陣営を不利に追い込む工作を仕掛けたとも言われている。

最強の陰謀一族「マーサー家」とは? 世界を牛耳っているのはロックフェラーでもロスチャイルドでもなかった!の画像4マーサー家とトランプの関係図「Public Integral」より引用

 ここまで徹底していると「トランプ政権はマーサー家に掌握されているのでは?」と思ってしまうところだが、トランプの義理の息子にあたるジャレッド・クシュナーは、新興ユダヤ系財閥の御曹司であり、政権の顔ぶれもみても、財務長官にGS元幹部でユダヤ人のスティーブン・ムニューチン、国家経済会議議長にGS出身のゲリー・コーン、商務長官にイギリスのユダヤ系投資銀行「N・M・ロスチャイルド&サンズ」に所属していたウィルバー・ロスなど、「ロスチャイルド」の息がかかっていることも無視できない。魑魅魍魎が跋扈するトランプ政権の内部は複雑怪奇という他ないだろう。今後もトランプ、そしてマーサー家の動きから目が離せない。
(編集部)


参考:「The Guardian」、「Anti Media」、ほか

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