ヒト属新種「ホモ・ナレディ」が超進歩した脳を持っていた!
謎の小脳人類「ホモ・ナレディ」が超絶賢かったことが判明! 脳の大きさ=賢さが覆る!

2013年に南アフリカで発見、一昨年の秋に発表されて世界中の研究者達を驚かせた新種のヒト属「ホモ・ナレディ」。身長150cmほどで、オレンジほどの小さな脳しか持たない原始的なヒト属。化石の年代を巡っては300万年前~20万年前と議論されているが、この度、研究者の予想以上に彼らが知的に進化していたことが判明した。
■ホモ・ナレディが現代人に近い脳を持っていたことが判明

ホモ・ナレディの骨が発見された場所は深い曲がりくねった洞窟の奥(ディナレディ空洞)であった。ここは、極狭、急勾配、しかも真っ暗闇だったため、人間がヘッドランプなしで進むのは不可能な場所だった。このことから、南アフリカ・ウィットウォーターズランド大学の古人類学者リー・バーガー氏率いる研究チームは、仮説としてホモ・ナレディが仲間の亡骸を“わざわざたいまつを掲げて洞窟の奥まで運んだ”という可能性を提唱。儀式的な行為の結果であると主張していた。
これまで多くの同業者から反論が寄せられたこの仮説だが、ホモ・ナレディの頭骨を綿密に調査することで、バーガー氏の主張が正しかった可能性が出てきたという。科学ニュース「New Scientist」(4月24日付)の記事を参考に詳細を見ていこう。

米ウィスコンシン大学の人類学者ジョン・ホークス教授率いる研究チームは、脳の組織構造を可視化した「ブロードマンの脳地図」の45野である「下前頭回三角部」に注目した。これは言語処理に関わる「ブローカ野」とも密接に関わっており、特に発話によるコミュニケーション能力を担っているという。
ホモ・ナレディの同部分は大きさこそチンパンジーほどしかないが、いわゆる「脳のシワ」が人間に近いパターンだと分かったそうだ。チームのショーン・ハースト氏は、米ニューオリンズで開催された「アメリカ自然人類学会(AAPA)」の会合に出席し、「これはホモ・ナレディがコミュニケーションの向上に向かっていたことを示す証拠と考えられる」と発表した。さらに、情動や共感に関係する前頭葉にも全体的に拡張がみられ、このことから死者を葬るという極めて社会的な行為が可能だったのではないかと推測している。
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