謎の小脳人類「ホモ・ナレディ」が超絶賢かったことが判明! 脳の大きさ=賢さが覆る!
■ホモ・ナレディは「小さな人間」
ホモ・ナレディの脳に見られるこれらの特徴は極めて微妙なもので、特に言語に関わる「下前頭回三角部」に関する解釈に対しては「猿のそれと変わらない」との反論も提出されている。これに対してハースト氏は「私のリアクションも最初は同じでした」と告白しているものの、何時間にも及ぶ調査の末、考えが180度変わったという。
さらに、同会合に出席した米コロンビア大学のラルフ・ホロウェイ教授は、ホモ・ナレディの頭頂葉と側頭葉もチンパンジーのそれより大きく、現代人との類似がみられると発表。これらは複雑な社会的態度を可能にする部分だという。
ホークス教授によると、人類学では人間の脳にとって“サイズ”と“組織のされ方”のどちらが重要か、という議論があるそうだが、今回の結果から後者のほうがより重要との見方が強まっているという。人間の脳は、まず組織のされ方が進化し、その後にサイズアップしたということだ。ホモ・ナレディには現代人に見られる言語能力や社会性が芽生えていた可能性が高く、「小さな人間」と言っても過言ではないという。
現在のところ、ホモ・ナレディが人類の系統樹のどこに入るか分かっていないが、今後の研究次第では人類の進化史が大きく変わる大発見となるかもしれない。さらなる研究の発展に期待しよう。
(編集部)
参考:「New Scientist」、ほか
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊謎の小脳人類「ホモ・ナレディ」が超絶賢かったことが判明! 脳の大きさ=賢さが覆る!のページです。人間、脳、人類、言語、原人、ホモ・ナレディ、人類学などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで