超能力者同士によるサイキック・ウォーが勃発!? ムー編集長が説く「CIAの超能力研究」の実態とは?
――「世界の謎と不思議に挑戦する」をコンセプトに掲げ、UFOからUMA、都市伝説、陰謀論……と、さまざまな不思議ジャンルの話題で、読者に驚きと感動を与えてきた学研「ムー」。ここでは、そんな「ムー」を操る三上丈晴編集長が厳選した“マストブック”を紹介しながら、世の中の不思議に深く触れていただきたい。
ここ数年、アメリカ中央情報局、通称CIAの極秘資料が機密解除され、次々とインターネット上にアップされて、話題になっている。CIAがUFOに関する調査をしていたことは、つとに有名だが、それにおとらぬほど超能力の研究をしていたことは、あまり知られていない。
UFO問題はイコール“軍事問題”であるように、超能力問題は政治問題に直結する。国際政治でいえば、まさに諜報活動の一環として超能力は注目されてきた。正確な透視をすることが可能であれば、敵国の機密情報を入手することはもちろん、軍事データを入手することで、圧倒的な優位を保つことができる。サイコキネシスを使って相手の兵器を破壊することも夢ではない。
事実、アメリカ軍はリモート・ビューイングの研究を行っていた。コードネームは「スターゲイト・プロジェクト」。かの有名なインゴ・スワンを筆頭に、FBI超能力捜査官の名前で知られるジョー・マクモニーグルやビデッド・モアハウスなど、錚々たる超能力者が実験はもちろん、極秘任務を遂行していた。
CIAの評価は、けっして高いとはいえないが、1979年11月に起こったイランのアメリカ大使館人質事件など、多くの成果を上げていたことは直接、マクモニーグル本人から聞いている。日本ではテレビ番組の企画で、お笑いコンビ麒麟の田村裕氏の父親を見つけ出したことで有名だが、彼の場合、他国どころか、火星の大地を透視し、そこに古代遺跡と知的生命体の存在を確認している。CIAは発表していないが、火星の透視結果はNASAに報告され、探査の方針に影響を与えていると考えて間違いない。
超能力研究を行っているのは、何もアメリカだけではない。ロシアもソ連時代から、科学アカデミーが超能力研究を行ってきた。ロシアの某空港には優秀な透視能力者がおり、不法に美術品などを国外に持ち出そうとする人物をチェックしている。当然ながら、プーチンの側近にも超能力者がおり、面会する人物の思考を読み取っているという。
中国も同様だ。中国では人体科学協会が全土から優秀な超能力者たちを集め、さまざまな実験を行っていた。なかでも、張宝勝はモンスター級のレベルを誇る。スプーン曲げなどは朝飯前で、見つめた対象を発火させたり、物品をテレポーテーションさせるなど、映画『X-Men』さながらの現象を引き起こす。ヒーリング能力も高く、一時、小平の病気を治していたこともある。
とかく超能力は際物として扱われがちだが、国際政治の裏では、まったく違う。しのぎを削って、CIAは超能力情報を収集し、細かく分析しているのだ。ある意味、国際政治を実際に動かしているのは、超能力者なのかもしれない。
今回、公表されたCIAの機密情報は、ごくごく一部だが、そこにはリアルな現実がある。ひそかに超能力者同士によるサイキック・ウォーが繰り広げられている可能性は、けっしてゼロではない。月刊「ムー」5月号の2色刷り特集「CIAのXファイル」を読んでいただければ、それを納得していただけるだろう。
●三上丈晴(みかみ・たけはる)
1968年、青森県生まれ。学研「ムー」の5代目編集長。筑波大学を卒業後、学習研究社(現・学研)に入社。「歴史群像」編集部を経て、入社1年目より「ムー」編集部に所属。
●「ムー」
出版社:学研パブリッシング/発売日:毎月9日/税込価格:670〜690円/発行部数:7万部/概要:「世界の謎と不思議に挑戦するスーパーミステリーマガジン」として、UFOや超能力、UMA、怪奇現象、オーパーツ、陰謀論など、オカルト全般を追求する情報誌。
公式HP<http://gakken-publishing.jp/mu/>
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