太陽系は“球状シールド”で守られていたことがNASAの研究で判明! 系外からの「ガンマ線攻撃」も恐くない!
科学メディア以外ほとんど報じていないニュースだが、実はこの研究は我々の生活にも後々影響してくるかもしれないのだ。NASAの俊英らが11年もの長きに渡り研究を続けてきた理由の一端はそこにある。
まず、磁気嵐を起こすと言われている強烈な太陽風から地球を守るためには、太陽風と太陽圏の詳細な分析が必要となる。今回の研究もその延長線上に位置していると考えられる。
また、先述したように太陽圏は宇宙線から太陽系を守る役割も持っている。ほとんどの宇宙線は太陽圏とオゾン層のバリアで無効化されるが、それらを突き破る強力なエネルギーを持つ宇宙線の存在がにわかに危惧されている。これまでにトカナで何度も報じたきた「ガンマ線バースト」だ。特に超新星爆発によって発生する「ロング・ガンマ線バースト」は数千光年もの距離にまで到達するといわれており、もしガンマ線バーストの直撃を受ければ、地球が破局を迎えることは必至で、たとえ近くをかすめただけでも地球上の生物の大量絶滅につながるといわれている。こういった危険で強力な宇宙線から地球を守るためにも、今回のように一見地味な太陽圏の調査が今後役立ってくることだろう。
NASAといえば、どうしても惑星探査や「地球外知的生命体」の発見ばかりが注目されてしまうが、今回のような地道な研究こそ将来、我々を救ってくれるかもしれない。
(編集部)
参考:「Johns Hopkins Applied Physics Laboratory」、「Space.com」、ほか
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