「頭部移植手術を10カ月以内、冷凍脳移植手術も2020年までに実行」現代のフランケンシュタイン博士が“死の根絶”を宣言、各界に波紋
■専門家の意見
多くの専門家は、脳のような複雑な器官を損傷せずに解凍することに懐疑的である。 今年の初め、英国高等裁判所は10代の少女が極低温で保存されることを認めたが、それに対し科学者は懸念を表明している。
スウェーデンのカロリンスカ研究所の認知神経科学者マーティン・インヴァー氏は、極低温による身体保存は失敗することが明らかで、それらを行う科学者はほら吹きだと憤る。「脳には1000億の細胞、そしてそれらと他をつなぐ1万個のリンクが有ります。その機能を保存するということは、まったく馬鹿げていて不可能です」と語る。
また多くの専門家は、心臓や腎臓などの器官でさえまだ一度も凍結解凍が成功したことがないのに全身、まして脳が損傷を受けずに蘇る可能性は極めて低いという考えだ。
ニューヨーク大学ランゴン医療センターの医療倫理ディレクターであるアーサー・カプラン博士は、カナヴェーロ教授を「フランケンシュタイン博士」と呼ぶ。アメリカ脳神経外科学会次期会長のハント・バジャー博士は、「私はこの頭部移植手術を認めません。死よりももっと悪いことはたくさんあります」とCNN に語った。
しかしこれらの批判にもめげず、カナヴェーロ教授はこの手術が人間の世界観を完全に覆すものだと自信をのぞかせる。そしてこの試みが成功すれば、まず宗教は永遠に一掃され、人間はもはや死を恐れず、カトリック教会もイスラム教もユダヤ教も不必要になるという。さらに人間の人生の意味が今までとは全く違うものになるだろうと続けている。
さて、カナヴェーロ教授は現代のフランケンシュタイン博士なのか、はたまた人間の救世主になるのだろうか? 手術が予定通り行われれば、我々はその結果を間もなく知ることになるだろう。
参考:「Daily Mail」、「Ooom」、ほか
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