キリストは自在に体を変える「シェイプシフター」だった?古代コプト文書で発覚、衝撃発言も「磔もその気になれば逃げられる」
エジプトで発見された古代文書にキリストに関する驚愕の事実が記されていたことが近年の研究で明らかになった。なんと、キリストは自由自在に姿を変えられる「シェイプシフター」だったというのだ!
■自由自在に姿を変え、透明人間になることもできた!?
英紙「Express」(5月13日付)によると、問題の文書は米国内の図書館、ペンシルベニア大学の博物館に所蔵されいる2つの古代文書だという。1200年ほど前に、エジプトの古代言語であるコプト語で書かれたものとのことだ。
同文書では、キリストがピラト(キリストの処刑に関与したとされるローマ帝国の第5代ユダヤ属州総督)と処刑前夜に夕食をともにした際に、キリストの口から驚くべき発言があったことが詳細に記されている。
「週の5日目、ピラトは夕食の席を用意し、キリストとともに食事をした。そして、キリストはピラトと彼の家を祝福した」
その席で処刑を実行する旨を伝えるピラトに対し、キリストは「その気になれば姿を変えて逃げ出すことさえできる」と語り、信じがたい奇跡を披露する。
「ピラトはキリストを見た。すると、なんと、キリストの体が消えてしまったのだ。ピラトはしばらくの間、キリストを見失った」
このように、瞬く間に自らの体を透明にすることさえできたというのだ。とはいえ、ドイツ・ユトレヒト大学のロエロフ・ファン・デン・ブルーク教授は文書に書かれた内容を全て信じることは難しいと語っている。
「当時の人々は、教養人であっても歴史に対する批判的態度を持ち合わせていませんでした。彼らにとってキリストが起こした奇跡は十分にあり得ることでした」(ブルーク教授)
「キリストが本当に体を変形することができたと信じることは難しいですが、いくつかの点、たとえばピラトとキリストの会食などは実際にあったことかもしれません」(同)
しかし、同文書にはキリストが本当に姿を変えることができたかもしれない証拠も記されている。あの有名な「ユダの接吻」にまつわるエピソードだ。
■「ユダの接吻」の謎
『新約聖書』では、裏切り者ユダはキリストに接吻することで、官憲に誰がキリストであるか示したといわれている。だが、どうして接吻する必要があったのだろうか? その答えがコプト語で書かれた古代文書に書かれているのだ。
「ユダヤ人らはユダに言った。『キリストが1つの姿かたちではなく、外見が変わるとしたら、どのように捕まえたらよいのだ? ある時は赤ら顔で、ある時は白く、ある時は若者で、ある時は老人ではないか?』」
姿が変わってしまうとすれば、あらかじめキリストの外見を伝えても本人を捕まえることは難しい。そこで、ユダは自らキリストを確認し、その人物に接吻することを提案したということだ。だが、もしキリストがピラトに見せたように自ら姿を変えることができたとすれば、追っ手を巻くことも簡単だったのではないだろうか?
一説によれば、キリストはユダの裏切りも、自分が処刑される運命も全て知った上で、自らを十字架にかける重要な役割を与えられたユダを「神の遣わした者」と考えていたという。ピラトに語った「その気になれば逃げられる(実際は逃げない)」という言葉の真意はこのことだろう。
今となってはキリストの奇跡を物的に証明することはできないが、古代文書を整合的に解釈することで少しずつ真実に近づいていけるかもしれない。
参考:「Express」、「Live Science」、ほか
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2024.10.02 20:00心霊キリストは自在に体を変える「シェイプシフター」だった?古代コプト文書で発覚、衝撃発言も「磔もその気になれば逃げられる」のページです。エジプト、キリスト、シェイプシフター、磔、コプト語、十字架などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで