文法ミスを指摘する人は“圧倒的に性格が悪い”ことが最新研究で判明! 文法ファシストのヤバさが明らかに
ちょっとしたタイプミスや文法ミスをいちいち指摘されるのは、誰にとっても決して気持ちの良いものではないだろう。英語圏では、些細な文法ミスをこれ見よがしに指摘する人は「グラマーナチ(文法ナチ野郎)」と呼ばれ忌み嫌われている。我が国においても、ネット掲示板やSNSで“言葉の揚げ足取り”を好む人々は「嫌な奴」「内弁慶」と見られがちであるが、なんと、彼らが実際に「内向的で感じの悪い人間」であることが最近の研究で明らかになったというのだ!
■感じの悪い人ほど文法ミスにうるさいことが判明!
米・ミシガン大学の言語学者、ジュリー・ボーランド教授らは、人格が言語やその解釈に与える影響、読み手が書き手に下す社会的な判断を調べるため、ある興味深い実験を行った。
「Michigan News」(2016年3月29日付)などによると、実験内容は被験者らにタイプミス(typo)を含む文章、文法ミス(grammo)を含む文章、ミスの無い完璧な文章を読ませ、それぞれの書き手についての印象(知的、友好的など)を評価させるというもの。そして、被験者ら自身の性格を自己評価させた上で、実験で使用された文章のミスに気付いたか尋ね、答えが「YES」ならば文法ミスやスペルミスにうるさい「グラマーナチ」の傾向があると判断されたという。
実験には83人のボランティアが参加、文章は“同居人募集の広告文”に対する12通の返信メールが使用された。扱われたタイプミスは、make(mkae)やabuot(about)、文法ミスはto(too)、youre(you’re)、it’s(its)など、極めて些細なものである。ちなみに、オンライン科学雑誌「PLOS ONE」に掲載された同論文のタイトル「If You’re House Is Still Available Send Me an Email」にも文法ミスが紛れ込んでいるという徹底ぶりだ。
性別、年齢にかかわらず結果は期待通りのものだった。より外向的な人物の方がミスを見逃す傾向があり、感じが悪く内向的な人物の方が「ミスの多い文章を書く人」を否定的に評価していたという。
「感じの悪い人(人付き合いが悪い人)はより文法ミスに敏感で、勤勉で(お堅く)開放性が低い人はタイプミスに敏感でした」(ボーランド教授)
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