MJ、プリンス、ホイットニー… 中毒者は“ほぼ死ぬ”最強の鎮痛剤「フェンタニル（ヘロイン50倍）」が蔓延中！

• 
• Xでポスト
• 

　しかし当局の努力にもかかわらず、ドラッグ製造業者は次々に強力なドラッグを作り上げる。例えば「カルフェンタニル」というドラッグは、フェンタニルの100倍、モルヒネの1万倍の強さで、象などの大型動物の麻酔に使用されている薬である。このような新しいドラッグがヘロイン等と混合されて売られ、薬物の過剰摂取で死ぬ人々はますます増えているのだ。

　米国オハイオ州の薬物治療センター「メアリーヘブン」の責任者のショーン・D・ホルトはフェンタニルについてこう話す。

「治療は可能です。しかし中毒性と致死率が非常に高く、常用者の多くは治療を受けていません」

　この施設は昨年、オハイオ州で1万1千人の薬物中毒者を治療し、そのうち80％はフェンタニル関連の中毒だった。ホルトが最近、フェンタニル中毒者の再発率についてスタッフに尋ねたところ、答えは「ゼロ」であった。それは再発がゼロなのではなく「中毒者のほとんどは死んでしまう」からである。

　下のビデオに登場するある女性ホームレスの中毒者は、常用者独特のろれつの回らない話し方でこう言う。「5、6年前は、私がホームレスになって路上で寝たり、同じ服を着っぱなしだなんて夢にも思わなかったわ」人生急降下、それが麻薬の恐ろしさなのだ。

参考：「The Sun」、「The Daily Record」、ほか

文＝三橋ココ

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

 
• 前のページ
 
• 1
 
• 2

関連記事

• 

  仏教僧や神父がドラッグを摂取したらトンでもないことが起きる？ 米有名大学が禁断の実験へ