思考を盗聴する新型「スマートダスト」がもうすぐ世界中にバラ撒かれる!? 知らぬ間にインプラントが埋め込まれる可能性!
洋の東西を問わず国家の歴史は、支配層による情報収集と民衆管理の手法の試行錯誤の歴史そのものである。時の権力者たちは常に独自の嗅覚をもって時代に即した方法で情報を収集し、また同時に民衆の監視と管理に努め、自分たちの栄華が一秒でも長く続くようにとあらゆる権謀術数を巡らせてきた――。
■究極の情報収集技術がすでに使われている!?
支配層による情報収集と民衆管理の歴史は近代以降に焦点を絞るだけでも、ナチスドイツのゲシュタポやソ連のKGBが挙げられよう。この傾向はいわゆる西側諸国にも通底していて、2013年にアメリカのエドワード・スノーデン氏がNSA(米国国家安全保障局)による違法な個人情報収集を告発したことは記憶に新しいところだ。
そして近年、科学技術の飛躍的進歩により、この方法に劇的な進化が起きている。今回紹介したいのは、もはやSFの世界の出来事としか思えないような、ほとんど現実離れした情報収集・民衆管理テクノロジーである。それは「スプリンクル・スマートダスト」と呼ばれている。
米粒サイズ以下の微小なセンサーを世界中にばらまき、情報を収集する。その範囲は未踏の大地から一個人のパーソナルな領域までを幅広くカバーする。かつてこのアイデアが構想された時点では夢物語に過ぎなかったが、現在、着実に、そして確実にそれは現実のものへとシフトしている。
■飛躍的に高性能化・小型化を遂げるマイクロチップ・センサー! どこへでも紛れ込む!?
すでに2013年にはカリフォルニア大学バークレー校の科学者たちが「ニューラルダスト」なる人体内埋め込み型の超小型センサーを開発している。このセンサーは神経や筋肉をモニターすることを主眼としているが、将来的にはその技術を研鑽・応用して対象者の脳のニューロンの働きを検知することで“思考を盗聴する”ことも考えられるという。このように、微小なセンサーが秘めるポテンシャルは計り知れない。もしこのテクノロジーが悪用されたら……。
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