故・羽田元首相は古代イスラエル「失われた10支族」の末裔だった! 学者から明治天皇まで支持… 「日ユ同祖論と秦氏」の真実

 羽田孜(はた・つとむ)元首相が8月28日、都内の自宅で老衰のため死去した。82歳だった。1994年、日本新党時代に首相を務めた羽田氏だが、そのルーツは古代の渡来氏族だった秦氏(はたうじ)の長であり、飛鳥時代に聖徳太子のブレーンとして活躍した秦河勝(はた の かわかつ)にある。そして、驚くべきことに秦氏は古代イスラエル「失われた10支族」の末裔である原始キリスト教徒といわれる。つまり、日本の首相にまで登りつめた人物は「聖書の民」の末裔だったのだ。いつもの「日ユ同祖論」か……と思われるかもしれないが、これは決してトンデモ話などではなく、内外の学者や文化人たちも認めていることだ。今回は、知られざる羽田氏のバックグラウンドについてじっくり解説しよう。


■政治家・羽田孜の経歴

 まずは、1994年4月に第80代内閣総理大臣に就任し、2012年に惜しまれつつ政界を引退した政治家としての羽田氏の経歴について記そう。

 1969年、自民党の国会議員として政界入りを果たした羽田氏は当初、同期の小沢一郎氏らとともに田中派に所属したが、その後は羽田派を結成。やがて小沢氏らとともに自民党を離れ、新生党を結成し党首となった。そして、日本新党の代表であった細川護煕氏を擁立して非自民連立政権の形成に尽力。だが、羽田連立政権発足の直前になって社会党が離脱に踏み切るなど紆余曲折を経て、就任期間はわずか64日間という短命な総理大臣となった。自民党を飛び出し、日本新党(首相)、新進党、太陽党(自ら結成)、民政党、民主党と新党を渡り歩いた政治家だった。


■羽田家の先祖、歴史書が物語る真実

 さて、ここからが本題だ。羽田元首相だが、羽田三郎(曽祖父・小県郡会議員)→羽田貞義(祖父・師範学校長)→羽田武嗣郎(父・衆議院議員)とつながる由緒正しき家柄にある。そして羽田氏の本家には系図が残されており、その先祖は信濃秦氏。かつ系図をさらに遡れば、もともと「秦」姓を名乗っていたことがわかり、太祖は秦の始皇帝となっているという。つまり「羽田」とは、秦の始皇帝から続く「秦」のことであり、その末裔こそが羽田孜氏だったのだ。

故・羽田元首相は古代イスラエル「失われた10支族」の末裔だった! 学者から明治天皇まで支持… 「日ユ同祖論と秦氏」の真実の画像3秦河勝 画像は「Wikipedia」より引用

 この事実は歴史書にも記されている。平安時代初期の『新撰姓氏録(しんせんしょうじろく)』によれば、秦の始皇帝の末裔である秦氏は、応神天皇の時代(3世紀)に百済から日本に帰化した弓月君(融通王)を祖としている。(もっとも、始皇帝を祖とするのは、帰化人である秦氏が自らを権威づけるために自称したもので、史実ではないという説が学会の主流となっている)

 そして信濃秦氏の始まりは、聖徳太子の寵愛を受けた秦河勝が太子より信濃国更級郡桑原郷(現在の千曲市桑原)を賜り、その子・秦広国たちが信濃国に移り住んだことにあり、やがて羽田本家となったと考えられている。ちなみに、東儀秀樹氏の活躍で一躍有名になった樂家(雅楽を継承する家系)である東儀家もまた、秦河勝の末裔だといわれている。

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