最悪な人生を送った5人の死刑執行人の歴史 ― 自らの親を処刑、自殺、依存症も…!
■ディック・バウフ
最悪な家庭環境により、幼くして死刑執行人という重荷を背負わされた男ディック・バウフ。彼の両親は、ディックが12歳の頃に殺人を犯し有罪判決を受ける。当時2人の犯行現場に居合わせたディックにも共犯の容疑がかけられたが、幼い彼が罪に問われることはなかった。その代わり、ディックには両親の死刑を執行する役目が言い渡されることに…。両親を失ったディックはその後、スリや追いはぎといった犯罪に手を染めながら生計を立てる日々を送り、自身を警察に通報した者を生きたまま燃やすなど殺人まで犯すことに。両親と同じく人の命を奪ったディックはスコットランドへと逃亡するも、後に捕まりアイルランドへと送還され、1702年5月に絞首刑に処され死亡した。
■ウィリアム・カリー
19世紀の英国ヨークで、死刑執行人を務めていたウィリアム・カリー。彼の場合自ら望んで死刑執行人になったわけではなく、窃盗の罪で捕まった際にウィリアムが英国に残る唯一の道として残っていたのが執行人だったという。収監されてから最初の12年間は真面目に仕事をこなしていたウィリアムだったが、その後アルコール依存症に陥ることに。ウィリアムの酷いアルコール依存症は、次第に仕事にも支障をきたし始める。囚人5人を1度に絞首刑に処する際には、立ち位置を見誤ったウィリアムが開閉式の床下へと落ちてしまう事故も起きてしまった。執行人の職を引退したウィリアムは、その後の生涯を救貧院で過ごす羽目になったという。
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