最強の男、鳥越俊太郎「抗がん剤で髪はまったく抜けなかった」 自身のがんと小林麻央さんの死、代替医療の是非を語る(インタビュー)
■故・小林麻央さんについて
――がんといえば、今年はフリーアナウンサーの小林麻央さんが若くして亡くなり、社会に衝撃をもって受け止められています。各メディアの報道や世間の意見を見ると、「代替療法の影響だ」はたまた「抗がん剤が悪かった」など言いたい放題といった印象を受けますが、鳥越さんのご見解はいかがですか?
鳥越 私は毎日、麻央さんのブログを読んでいました。ただ、過去に「あのとき、もうひとつ病院に行けば良かった あのとき、信じなければ良かった」と記しているんですね。「信じなければ良かった」というのは、やはり西洋医学ではなく、気功や水素水というような代替療法のことだと考える方が自然ではないでしょうか。がんが発見された最初の段階で、病院に3カ月通院せず代替療法を受けて、放置してしまったという話もあるようですね。もちろん推測でしかありませんが、西洋医学ではない“何か”を信じたことを麻央さんが後悔していた、その状況はうかがえます。
※ インタビュー後編(9月26日16:00配信予定)では鳥越氏が安倍政権を一喝!!
鳥越俊太郎
1940年、福岡県生まれ。京都大学文学部卒業後、毎日新聞社へ入社。社会部、外信部(テヘラン特派員)、サンデー毎日編集部勤務を経て、サンデー毎日編集長へ就任。毎日新聞社退社後、ニュースキャスター、コメンテーターとして多くの報道番組に出演。又、2005年に直腸がんを患い、手術を受ける。2007年に肺と肝臓への転移が見つかり、再手術を受けた。現在も、様々な活動を精力的に行っている。
著書『2時間でわかる問題なニッポン 現代ニュース用語から読み解く』(主婦と生活社)、『がん患者』(講談社) 、『祖父の流儀(ダンディズム)』(徳間書店)、『君は人生を戦い抜く覚悟ができているか? 鳥越俊太郎仕事の美学』(日本実業出版社)、他多数
・ 公式サイト http://shuntorigoe.com/
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