8年間右脳だけで生きたハーバード大博士が激白「我々はエネルギーで繋がっていた」「ニルヴァーナを見た」
ハーバード大博士が、脳卒中発症中に経験したとんでもないスピリチュアル体験を告白。左脳の働きが停止することで、えもいわれぬ幸福感に包まれ、悟りの境地である「ニルヴァーナ(涅槃)」が出現したというのだ!
■左脳の機能停止→ニルヴァーナ体験
1996年12月10日の朝、米・ハーバード大学の神経解剖学者ジル・ボルト・テイラー女史は、脳卒中を発症。左脳の血管が破裂し、その機能を失った。世界的講演会「TED」に登壇したテイラー女史は、その時の様子を、歩けず、話せず、記憶力も読み書き能力も失い、まるで「大人の体をした赤ん坊」になったかのようだったと語っている。だが、脳の残りの50%を司る右脳が、テイラー女史の意識を掌握し、耳を疑うようなスピリチュアル体験をすることになる。
左脳の機能を失ったテイラー女史は、自分の体の境界が曖昧になっていき、周囲のエネルギーと一体化するのを感じ、同時に、全てのストレスが消え、平安で満ち足りた気分を味わったとのことだ。テイラー女史は、その世界を愛着を持って「ラ・ラ・ランド」(忘我の世界)と呼んでいる。
「私の魂は巨大なクジラが静かな幸福の海を泳ぐように自由に飛翔しました。そして、私はニルヴァーナを見たのです」(テイラー女史)
テイラー女史によると、このようなスピリチュアル体験を引き起こした原因は、右脳・左脳の機能的違いにあるとのことだ。曰く、左脳は線形的な思考を司り、過去と未来という時間軸を持ち、過去の情報の分類・整理、将来の可能性を言語的に考える、計算的知能である。一方、右脳は「現在」、つまり“この場所この瞬間”がすべてであり、映像や運動感覚を通して思考する、巨大なコラージュだという。そのため、右脳のみの意識では、我々一人一人の間に区別はなく、ちょうどユングが指摘した集合的無意識のように、互いにエネルギー的存在として結合していることが感じられるそうだ。
そのため、時おり左脳が機能を取り戻すと、世界と融合したテイラー女史の意識が個別性を取り戻し、「助けを呼ばなくては」と理性的な思考を働かせたという。しかし、助けを呼ぶために電話をかけても相手の声が意味をなさず、「ワンワンワン」と犬の鳴き声のようにしか聞こえなかったとのことだ。その後、全快までに8年もの歳月を要す大病となったが、テイラー女史はこの時の経験を「かけがえのない贈り物」であるとし、肯定的に捉えている様子だ。
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