ダ・ヴィンチがモナ・リザの“ヌード版”も描いていたことがほぼ確定? 乳首も肉感も超リアル!
世界一有名な絵画、万能の天才レオナルド・ダ・ヴィンチ作の「モナ・リザ」。少し前に、「モナ・リザ」の髪型を現代風にアレンジしてみたら、トリンドル玲奈似の美人だったというニュースが話題になったが、そんな美しいモナ・リザのあられもないヌードデッサンをダ・ヴィンチが描いていたかもしれないという衝撃のニュースが舞い込んできた。
■裸のモナ・リザ
英紙「Daily Mail」(9月28日付)によると、ルーブル美術館の専門家が、1892年からフランスのコンデ美術館にルネサンス期のコレクションの1つとして保管されていた、裸のモナ・リザこと「モナ・ヴァンナ」(16世紀)を厳密に分析したところ、レオナルド・ダ・ヴィンチのスタジオで描かれたことは間違いなく、少なくとも部分的にはダ・ヴィンチ自身が描いていることが明らかになったという。
絵画史の素養がある読者ならばご存知かもしれないが、世界中には20点ほどの「裸のモナ・リザ」が存在し、ルーブル美術館にも、ダ・ヴィンチの弟子であるジャン・ジャコモ・カプロッティが描いた有名な「裸のモナ・リザ」が所蔵されている。しかし、これにはダ・ヴィンチが描いたオリジナルがあるとされており、今回の一品がその最有力候補というわけだ。
キュレーターのマシュー・デルディック氏によると、今回の問題となっている「モナ・ヴァンナ」は、顔や体がダ・ヴィンチ作の「モナ・リザ」とほぼ一致しており、サイズも「モナ・リザ」とほぼ同じで、下絵としてキャンバスにトレースする際に空けられたと思しき細かな穴もあるとのことだ。
「顔や手の表現のクオリティが高く、実に見事な作品です。油絵のための習作であることはほぼ間違いありません」(デルディック氏)
また、デルディック氏がパリの新聞社に話したところでは、これまでの分析から、オリジナルである「モナ・リザ」のコピーでないことは確定しているという。つまり、後世に作られたものではないということである。
■分析結果は2年後に確定
しかし、ダ・ヴィンチが左利きであるのに対し、デッサン上部の陰影(ハッチング)は右利きの画家により描かれた痕跡があるため、ダ・ヴィンチ自身が「モナ・ヴァンナ」を全て描いたとは言い切れないそうだ。
現在10人以上の専門家が仏ルーブル美術館の地下で数週間にわたり「モナ・ヴァンナ」の分析に当たり、描かれたのが1503年以降か以前かを確定する作業に入っている。最終的な結果は、2年後に仏・シャンティイで開かれるダ・ヴィンチの500回忌までに出る見通しだ。
それにしても、ダ・ヴィンチが「モナ・リザ」のモデルとなったリザ・デル・ジョコンドを脱がしてデッサンしたのか、類稀なる想像力を駆使して裸体を描いたのかも気になるところだ……。
参考:「BBC」、「Daily Mail」、ほか
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