石川竜一写真集『okinawan portraits 2012-2016』
石川竜一写真集『okinawan portraits 2012-2016』
2016年には、自身の作品制作を続けながら国内外で10を超える展示をこなし、その傍らで、アーティスト活動を再開した宇多田ヒカルや福山雅治といった現代のトップスターを撮影。コマーシャルの現場でも話題を呼んだ。今年に入ってからは、4月に沖縄県立美術館で催された「写真家が見つめた沖縄 1972-2017」展のディレクターを務め、日本の優れた若きアーティストの世界への展開をバックアップすることを目的とした日産アートアワード2017のファイナリストにも選出されている。
衝撃のデビューから2年以上が経ち、石川さんの世界を捉える視野はより開かれて、視線の深度はさらに深まってきた。『okinawan portraits 2012-2016』が感じさせる広がりや落ち着き、深み、力強さはそのまま石川さん自身の変化を反映しているのだろう。