2017年のアンビリーバボーな科学的発見ベスト13! 顔と手足のない怪物、未来が過去に影響、宇宙人のメッセージも…!
年末にはまだ少し早いが、2017年に発見された目を疑うような生物の映像や画像、あるいは驚異的な研究成果をいくつかご紹介しよう。
■1. 海岸に打ち上げられた顔のない怪生物
今年8月、アメリカを襲った巨大ハリケーン・ハービー。その嵐が去った後、テキサス州南西部の浜辺に奇妙な生物が打ち上げられた。その生物に手足はなく、目や鼻もない頭部には巨大な口だけがあり、鋭い歯がむき出しになっていた。生物の画像はSNSにアップされると瞬く間に拡散し、世界中で大きな話題となった。
スミソニアン博物館の生物学者ケネス・タイ氏によると、この謎の生物の正体は「キバウミヘビ(Aplatophis chauliodus)」だという。ウミヘビ科の一種で、主にメキシコからフランス領ギアナにかけての沿岸、海底30~90mに巣穴を掘って暮らしている生物である。
■2. オニイソメの恐るべき捕食シーン
世界中の温暖な海底に生息するオニイソメの捕食映像が公開された。オニイソメはミミズのような細長い体を巣穴に隠し、5本の触手のついた頭部だけを外に出し、獲物が近寄るのを待つのである。海底から突き出た頭部はまるでホラーゲームやパニック映画に出てくるクリーチャーのようだが、その捕食シーンは見るものを恐怖に陥れるモンスターそのものだ。小魚からタコまで、捕まえた獲物をあっという間に海底に引き込む様子はまさに怪物だ。
■3. 未来は過去と絡み合う
未来の出来事が過去に影響しているという驚くべき可能性が示された。米・チャップマン大学のマシュー・ライファー氏らはベルの不等式から、時間が未来に向かって流れているという証明はできないと結論づけた。量子もつれ状態にある二つの量子は距離だけでなく、時間を隔てても影響し合う可能性があるというのである。
この興味深い現象については、より詳しく解説したこちらの過去記事をご覧いただきたい。
■4. ブラックホールを観測する
今年、ブラックホールを観測する国際プロジェクト「イベント・ホライズン・テレスコープ」が始動し、天文学者たちはブラックホールの初観測に挑んでいる。イベント・ホライズン(事象の地平面)はブラックホールの中心部、重い天体の周囲を取り囲んでいる輪のことだ。この位置を超えると、光ですらブラックホールから抜け出ることはできない。
■5. 650体以上の人骨で作られたアステカの遺跡
メキシコのアステカ遺跡で、大量の人骨を積み上げて作った塔が発見された。見つかった人骨は650体以上にも及び、頭蓋骨がタワー状に積み上げられているという。現地の古い記録に残る、人骨を積み上げた巨大なオブジェの一部ではないかとみられている。かつてメキシコを征服したスペイン人たちもこのオブジェを目撃し、恐怖におののいたとされる。詳細は過去記事をご覧いただきたい。
なお、発見された人骨は当初、定説通り戦争捕虜(若い男性)のものだと考えられていたが、調査してみると、女性や子供の骨も混じっていることがわかった。この発見が何を意味するのか、考古学者たちも大いに関心を寄せている。
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