人間とチンパンジーのハイブリッド「ヒューマンジー」の実在が暴露される! 高名学者「研究所はパニックに…」
■ソ連、中国でも
人間と霊長類の交配実験が行われたのはアメリカだけではない。最も有名なのはやはり1920年代に行われたソ連での事例であろう。人工授精と種間雑種を専門としていた生物学者イリヤ・イワノフ氏は、人間の男性の精子でチンパンジーのメスを妊娠させる実験を行ったことで知られている。実験の背後には、サルの身体能力と人間の知能を合わせ持った超人兵士を開発したいという上層部の意向があったとも言われる。
イワノフ氏の実験は成功しなかった。実験に使ったメスチンパンジーたちは皆死んでしまったという。イワノフ氏は次の手として、霊長類のオスと人間の女性を使う実験を計画していた。だが、用意したオランウータンが精子を採取する前に死亡し、結局実験は行われなかったとされる。その後、度重なる失敗と政変によってイワノフ氏は地位を失った。政治的批判と逮捕を経てカザフスタンに亡命した彼は、1932年、失意のまま病死したとされる。
また、同様の実験は中国でも行われていたとされる。1967年、メスの霊長類が人間の精子で妊娠したが、世話をできず死んでしまったという。時はまさに文化大革命の時代。実験を行っていた科学者たちは農村へと送られてしまい、プロジェクトを中断・放棄せざるをえなかったのである。
■懐かしのオリバー君ブーム
人間と霊長類の雑種の話題は定期的に話題になるが、過去に最も話題となったのは「オリバー君」だろう。1970年代、人間とチンパンジーの雑種という触れ込みのオリバー君は世界的な話題となった。オリバー君はチンパンジーにしては体毛が薄く、人間のような顔つきで、さらに二足歩行をしてみせた。当然日本でも大変なブームを巻き起こし、来日時の騒動を覚えている方も多いだろう。ただし、1996年の検査で純粋なチンパンジーであることが分かっている。
ギャラップ氏は人間とチンパンジーやゴリラ、オランウータンとの交配は可能だと主張し、ゴリラと人間の雑種を示す「ヒュリラ(hurilla)」やオランウータンと人間の雑種を表す「ヒューラン(hurang)」という単語まで提唱している。だが同時に、それを証明することが難しいことも認めている。
ヒューマンジーを実際に作るというのは魅力的だが、倫理的・道義的にも多くの問題を含む実験を行うコストが、得られるメリットを上回るかは疑問だとギャラップ氏自身も認めている。人間と霊長類は交配できるのか? この興味深いテーマは証明されることのないまま、今後も度々話題になるのだろう。
※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。
関連記事
人気連載
“包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】
現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...
2024.10.02 20:00心霊人間とチンパンジーのハイブリッド「ヒューマンジー」の実在が暴露される! 高名学者「研究所はパニックに…」のページです。人間、オランウータン、霊長類、ゴリラ、チンパンジー、交配、オリバー君、ゴードン・ギャラップ、ヒューマンジーなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで