自分のクローンを作って増える“謎の新種ザリガニ”が世界で大繁殖中!地球の生態系崩壊へ!
■世界中で大繁殖の危機
このザリガニは90年代後半、まずドイツの愛好者の間で評判となり広がった。だが、たった一匹でも簡単に繁殖するミステリークレイフィッシュは、持て余した飼い主の手であちこちの水辺に捨てられた。ミステリークレイフィッシュは自然環境下でも非常に強い繁殖力を持っていた。そして現在、ドイツをはじめとするヨーロッパ各地やマダガスカルで在来種を押しのけて大繁殖している。特にマダガスカルでは爆発的に増加中で、在来種を脅かすとして大きな問題となっている。
ミステリークレイフィッシュはすでに日本の野外でも見つかっている。最近でも2015年の夏、愛媛県松山市森松町の水辺で一匹のミステリークレイフィッシュが発見されている(朝日新聞)。おそらくは愛好家が逃がした個体だろう。
オスなしでも一人で勝手に増えていくザリガニとは、まるでパニックホラー映画の冒頭のようだ。日本では外来種のアメリカザリガニが問題視されているが、繁殖力旺盛なミステリークレイフィッシュも大繁殖の可能性が否定できない。現在のところ特定外来種には指定されていないが、いつの間にか川や田んぼはミステリークレイフィッシュだらけ……なんてこともありえないことではない。そのような日が来ることのないよう願いたいものだ。
参考:「NY Times」「Nature Ecology & Evolution」「朝日新聞」ほか
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2024.10.02 20:00心霊自分のクローンを作って増える“謎の新種ザリガニ”が世界で大繁殖中!地球の生態系崩壊へ!のページです。進化、ザリガニ、マーブルクレイフィッシュ、ミステリークレイフィッシュなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで