【衝撃】洞窟に生息するオレンジ色のワニが“完全なる別種”に進化しつつある! DNA分析で判明、卵を温める新手段を獲得か!?
地球上の生物は、いずれも進化の末の“成熟した存在”とも考えられるのだが、今まさに進化の真っ最中にあるワニがいるという――。
■真っ暗な洞窟をすみかに選んだオレンジ色の“洞窟ワニ”とは
北半球の各地で激烈な寒波に襲われたこの冬だが、米南部ノースカロライナ州の池ではワニが表面の凍った池の中から鼻だけ突き出して“冬眠”するという珍しい現象が話題になった。改めてワニの生命力のすごさを実感する話題だが、その一方で、なんと一部のワニは現在進化の真っ只中にあるというから興味深い。
最大でも全長2メートルほどと、ワニとしては小型の「コビトワニ」なる種が存在する。中央アフリカの洞窟の中で発見されたコビトワニは現在、体色をオレンジ色に変化させながら別の新たな種への進化の途上にあるという。
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中部アフリカに位置するガボン共和国の洞窟で2008年に発見されたこのオレンジ色のコビトワニは、独特な環境に置かれているため摂食行動に変化を余儀なくされ、主食は洞窟内のコウモリとコオロギなどの昆虫類である。フロリダ国際大学の研究者をはじめとする国際的な研究チームは、このオレンジ色に変色したコビトワニは進化の真っ只中にあることを指摘している。
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オレンジの色味を帯びた体表については、年長のワニほどその色が鮮やかになっていることから、洞窟内のコウモリの糞尿が作用した影響である可能性が高いというやや残念(!?)な研究結果になっている。しかし、研究者が洞窟内のコビトワニの30~40匹のDNAを分析したところ、洞窟の外で暮らすほかのコビトワニにはないユニークな違いが見られたという。つまり、遺伝子レベルで変異が起こっているのである。
「洞窟のワニにはすでに異なる遺伝子ハプロタイプがあるので、変異種であると言えます。食生活を変えて地下世界の環境に適応した新種のワニと言えるでしょう」とフランスの研究機関に所属するリチャード・スリスライ氏は語る。
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