【衝撃】洞窟に生息するオレンジ色のワニが“完全なる別種”に進化しつつある! DNA分析で判明、卵を温める新手段を獲得か!?

【衝撃】洞窟に生息するオレンジ色のワニが完全なる別種に進化しつつある! DNA分析で判明、卵を温める新手段を獲得か!?の画像3画像は「Wikimedia Commons」より

■卵を温める新たな手段を獲得したのか?

 まだ公式には新種としては認められていない“洞窟ワニ”だが、最近になってこのワニに関する新事実が発見されたことが報告されている。それは、洞窟ワニの繁殖の実態である。

 研究チームは、若い洞窟ワニが交配相手を見つけて子どもを作るために洞窟を去るケースがあることを発見した。その一方で洞窟内にとどまっている年長の洞窟ワニに洞窟を出る理由や動機があるのかまではまだわかっていないという。

 ワニは産んだ卵を腐りやすい植物の上に置き、発酵した植物の腐敗熱で卵の孵化を促すというユニークな習性を持っている。しかし、草木のない洞窟内にとどまっている洞窟ワニたちがもしも卵を孵しているとすれば、何らかの別の手段で卵を温めている可能性が高いことになる。

 また研究チームは、このワニが初めて洞窟へ入り込んだのは数千年も前にさかのぼると想定しており、それ以降も新たに洞窟へと“引っ越し”するコビトワニが絶えることがなかったと考えている。そして、この“潜在的な新種”と同様に、今回の研究はワニがさまざまな環境にどう適応できるかについて、より多くの知見をもたらすものにもなる見通しだ。

【衝撃】洞窟に生息するオレンジ色のワニが完全なる別種に進化しつつある! DNA分析で判明、卵を温める新手段を獲得か!?の画像4画像は「Wikimedia Commons」より

 洞窟内は気温22度に達し、気温面では屋外の生息環境と変わらない。したがって、そもそもこの洞窟ワニたちがどうして暗い洞窟内を選んで生息しているのか、その理由と動機が今後の研究課題となるだろう。まもなくこの洞窟周辺は野生生物保護区になる予定であることから、今後はさらにこれらの奇妙な生物たちをより詳しく調査できるようになるという。遺伝子レベルで変化を遂げているこの洞窟ワニから、今後どのような新事実がもたらされるのか続報に期待したい。

参考:「Science Alert」ほか

文=仲田しんじ

場末の酒場の片隅を好む都会の孤独な思索者でフリーライター。
興味本位で考察と執筆の範囲を拡大中。
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