持ち主を悩ます鬼を斬った? 天下五剣の1振り「鬼丸国綱」とは(前編)
2018.03.21 12:00
鬼丸国綱(おにまるくにつな)。明治以降に刀剣関係者の間で定められた、日本を代表する5振りの名刀「天下五剣」に数えられる、由緒正しい名刀のひとつです。
鬼丸国綱。画像は「つるぎの屋」より引用
鬼丸国綱は単に「鬼丸」とも呼ばれます。これは刀にまつわる逸話から付けられた「号(刀のニックネーム)」で、正式名称を「太刀 銘 国綱附 革包太刀拵(たち めい くにつなつけたり かわづつみたちこしらえ)」と言います。
この他にも「国綱」と銘が切られている「国綱の刀」はいくつか伝わっていますが、鬼丸国綱には「刀身が大きく反りかえっている」という特徴があり、また「刃紋(刀身に浮かび上がる模様)が刀の手元に近い部分で大きく乱れている」などの特徴がります。これら外見の特徴などから「非常に美しい刀」と高く評価されている逸品です。
また、鬼丸国綱は正式名称に「革包太刀拵」と付いている通り、鞘や鐔などの外装部品「拵え」がそのまま残され伝わっています。
■鬼丸国綱の貴重な付属品「鬼丸拵」
さて、鬼丸国綱については「古い拵えがほぼそのままに伝わっている」というのが重要なポイントです。新しい時代のものならともかく、鬼丸国綱は鎌倉時代に作刀されており「古刀」に分類されます。古い時代に作られた日本刀で、拵えが一緒に残されているものは非常に少ないのです。
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