アレフ元信者の画家・太久磨が描き続ける「自画像としての植物」がヤバすぎる! 修行と超絶神秘体験による最尖端アウトサイダーアートを語る!
では、繰り返し描くモチーフとして、なぜ植物を選んだのだろうか。
「アレフ脱会後、たまたまマンションの屋上に大家さんのものらしいアロエの鉢植えが何個かあって、単純に描いてみたいと思ったのがきっかけでした。あと、神秘体験みたいなこともあったんです。ある時、植物に対して、一種の精神集中状態っていうんですかね、スポーツでいう“ゾーン”みたいな、周りの状況や相手のことまで全て把握できるような気がするという状態になったとき、植物からエネルギーが出ていることがわかったんです。風圧っていうか、ちゃんと感じられるもので、自分の体の中に入ってくるという感じなんですけど、エネルギーが向かってくるわけです。ものすごい量が。これは普段感じていないだけで、『人間は自然のエネルギーを受けながら生きているんだな』と理解できて、一瞬のことだけど感動したんですよ」
この発見によって、憧れていたゴッホに対する理解も深まったという。ゴッホは「『絵になる風景』を探すな。よく見ると、どんな自然でも美しい」「自然が本当に好きなら、あらゆるところで美を見い出せるだろう」といった言葉を残し、自然を描いた絵画を多く残している。
「以前はその感覚が正直わからなかったんですよね。だけど、あの体験のなかで、確かに理解できたんです。その感覚をもって描いた絵を他の人が見たときに、自分が気づいたことを感じてくれるのか、どう反応してくれるのか、興味があります」
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