アレフ元信者の画家・太久磨が描き続ける「自画像としての植物」がヤバすぎる! 修行と超絶神秘体験による最尖端アウトサイダーアートを語る!
1つめは、御歳77歳のマスター・城田貞夫によるカラクリ人形や、それらを使ったひとり芝居が楽しめるスナック「ジルバ」。倉庫を改装した店舗の入り口に近づくと、聖徳太子やホステスなどを模したカラクリ人形が一斉に動き出し、熱烈に歓迎してくれる。法被を着た男の鼻からは鼻水が出たり入ったり。細部までよくできている。
マスターの城田貞夫
迎えてくれたマスターは白髪のロン毛にハットをかぶり、最近発明したという「投げ玉」を携えている。これはクマやイノシシに遭遇した時に放り投げることで撃退できるというもの。爆竹の入ったボールを素早く取り出して投げる様は、さながらカウボーイのよう。
1940年、広島に生まれ、幼い頃から工作が得意だったというマスターは、東京で「はとバス」の運転手として23歳まで働いた後、地元に戻り自動車の塗装業を経て、42歳のときにスナック「ジルバ」を開店。独学で身近な素材を使い、エロティックなカラクリ人形や芝居の舞台セットなど多彩な作品を作り続けている。『欽ちゃん&香取慎吾の全日本仮装大賞』(日本テレビ系)に何度か出場し、2013年の第89回大会では、「耕運機でおめでとう」という演目で優勝した経験を持つことからも、造形能力の高さがうかがえる。脚本、照明、衣装、小道具もすべて自作の芝居は、「番場の忠太郎」「姥捨山」など多少なじみのあるストーリーをアレンジしたものから、異国情緒と下ネタ満載の「穴コンダ」までさまざまあり、マスターの気分次第で上演される。
芝居「番場の忠太郎」より
櫛野とは鞆の津ミュージアム時代の「花咲くジイさん ~我が道を行く超経験者たち~」展以来の付き合いで、昨夏クシノテラスで行われた「性欲スクランブル」展では櫛野に贈られた天狗の面が展示されていた。「櫛野さんには感謝してるよ。展覧会や本(『アウトサイドで生きている』タバブックス)で紹介してもらって、お客さん増えたからね」とマスターはうれしそうに語る。先述の「投げ玉」は、クシノテラスのウェブサイト(http://kushiterra.base.ec/items/8003286)でも販売している。
■ジルバ
広島県福山市新市町大字新市151-1
営業時間: 19:00~24:00
定休日: 月曜
電話: 0847-52-6799
もう1つのおすすめは、「虎屋本舗」。1620年(元和6年)創業の老舗でありながら、16代当主・高田信吾の方針で、「たこ焼きにしか見えないシュークリーム」「うな重そっくりなミルフィーユ」「尾道らーめんそっくりなキャラメルポワール」などの新奇商品を開発し続けている菓子店だ。櫛野は当主と親交があり、過去に主催したツアーでは工場見学も行なわれた。
「高田さんは菓子業界の異端児。行くたびに新商品があるし、中高年でリタイアした人を受け入れるなど福山で先駆的な取り組みをされています。以前、都築響一さんに『うな重そっくりなミルフィーユ』をお菓子と言わずにプレゼントしたら、うな重と信じて夕食にとっておいたらしく、食べてびっくりしたそうです(笑)」と櫛野は語る。
これら「本物そっくりスイーツ」の第1弾にして人気No. 1の「たこ焼きにしか見えないシュークリーム」は、一見たこ焼きだが、一口頬張るとシュークリームで、知らずに食べれば激しいギャプに脳がショックを受けるという代物。とはいえ、さすが老舗だけあり、秘伝のショコラソース、鰹節のように薄くスライスしたミルクチョコレート、抹茶で仕立てた青のりをトッピングした手焼きシュークリームの美味さは疑う余地なし。ぜひご賞味あれ。
■虎屋本舗 さんすて福山店
広島県福山市三之丸町30-1
電話: 084-923-0750
営業時間: 8:00~20:00
https://www.tora-ya.co.jp/
※ 多数の店舗があるが、JR福山駅からは駅直結のさんすて福山店が最寄り。
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2024.10.02 20:00心霊アレフ元信者の画家・太久磨が描き続ける「自画像としての植物」がヤバすぎる! 修行と超絶神秘体験による最尖端アウトサイダーアートを語る!のページです。オウム真理教、ゴッホ、アレフ、櫛野展正、自画像、クシノテラス、アウトサイダーアート、マントラ、太久磨などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで