【日本怪事件】1分間の裸動画も公開…元カノの家の押し入れに潜んで殺害! 最悪のリベンジポルノ「三鷹ストーカー殺人」とは?

 帰ってきた文香さんが三鷹署員から帰宅確認の電話を受けたのが16時51分。2分後に通話が終わると、池永はクローゼットから飛び出し、制服姿の文香さんを手にしたペティナイフで襲った。道路まで逃げた文香さんにまたがり、首や背中など11カ所を刺して殺害した。

 現場から逃走した池永は、再び友人にLINEした。

〈被害者。無差別ではないです。恨みがありました。〉

 言い訳のような“犯行声明”とともにURLが貼り付けてあった。それは池永がリベンジポルノをアップロードしたサイトのアドレスだった。 

 路上で倒れている文香さんが発見され、110番通報された。ズボンに血痕をつけた池永は職務質問され、事件への関与を認めたため、18時30分に緊急逮捕された。

 この時、文香さんが18歳、池永が21歳だった。

 法廷で池永は、リベンジポルノを拡散した理由を「自分の存在証明」と開き直った。

 東京地裁立川支部の裁判員裁判判決は2014年8月、懲役22年(求刑・無期懲役)の判決を下したが、東京高裁判決は15年2月、「起訴されていないリベンジポルノ行為まで処罰し刑を重くした恐れがある」として1審判決を破棄、審理を差し戻した。

 検察は同年8月、児童買春・児童ポルノ禁止法違反などで池永被告を追起訴したが、差し戻し後の1審判決は16年3月、差し戻し前と同じ懲役22年(求刑・懲役25年)となった。17年1月、東京高裁は一審判決を支持し被告、検察双方の控訴を棄却、どちらも上告しなかったため、懲役22年の刑が確定した。

文=深笛義也

1959年東京生まれ。横浜市内で育つ。18歳から29歳まで革命運動に明け暮れ、30代でライターになる。書籍には『エロか?革命か?それが問題だ!』『女性死刑囚』『労働貴族』(すべて鹿砦社)、『罠: 埼玉愛犬家殺人事件は日本犯罪史上最大級の大量殺人だった』(サイゾー)がある。ほか、著書はコチラ
Twitter:@giyagiyagiya

深笛義也の記事一覧はこちら

※ 本記事の内容を無断で転載・動画化し、YouTubeやブログなどにアップロードすることを固く禁じます。

関連記事

    人気連載

    現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

    現実と夢が交差するレストラン…叔父が最期に託したメッセージと不思議な夢

    現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

    2024.11.14 23:00心霊
    彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

    彼女は“それ”を叱ってしまった… 黒髪が招く悲劇『呪われた卒業式の予行演習』

    現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

    2024.10.30 23:00心霊
    深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

    深夜の国道に立つ異様な『白い花嫁』タクシー運転手が語る“最恐”怪談

    現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

    2024.10.16 20:00心霊
    “包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

    “包帯だらけで笑いながら走り回るピエロ”を目撃した結果…【うえまつそうの連載:島流し奇譚】

    現役の体育教師にしてありがながら、ベーシスト、そして怪談師の一面もあわせもつ、う...

    2024.10.02 20:00心霊

    【日本怪事件】1分間の裸動画も公開…元カノの家の押し入れに潜んで殺害! 最悪のリベンジポルノ「三鷹ストーカー殺人」とは?のページです。などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで

    人気記事ランキング更新