祠やお稲荷さまの「墓場」を青森県で発見! 取材中に謎の男と遭遇し、トンでもなく不吉な事態に…!
青森県つがる市にある「高山稲荷神社」。この神社は、五穀豊穣や商売繁盛、海上安全などのご利益があることで知られている。9月の例大祭や11月の新嘗祭、12月の大祓式などは大勢の人で賑わう。しかし、拝殿のはるか先に霊気の漂う場所があることはあまり知られていない。
幾重にも重なるようにして続いている朱塗りの鳥居がある日本庭園を越えたところにあるのは、現役を引退した小さな祠や稲荷さまの『墓場』だ。かなり前にここに運ばれたと思われる祠の中には、何体もの稲荷さまが横倒しとなっている。また、首がもげてしまったコンクリート製の稲荷さまもある。
いつ頃からこのようになっているのかは分かっていない。唯一分かっていることは、北海道や青森県、秋田県などにある神社や個人の家で不要になったものが集められているということだ。写真を撮っていると背広を着た男性が声をかけてきた。
「どこから来なさったのかな。こういうところは珍しいじゃろ。捨てられた祠がいくつも並んでいるのだから。まぁ、ゆっくりしていったらよかろう……」
この男性は、それだけ言うと水路と平行している道を歩いて行ってしまった。ここに来る前に見ていたカーナビによると、この先は田んぼや畑が続いているだけで、集落のあるところまでは2~3キロ離れている。あまりにも不釣合な格好をしていた男性のことが気になった。
それにしても、捨てられた祠や稲荷さまというのはシュールだ。現実離れしている。もちろん、写真を撮っているときに鳥肌が立つこともあったが、あまり気にしないことにした。そのときのことだ、草木に同化するような形で打ち捨てられていた霊堂が目に入った。
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