「橋下さんのツイートは信頼感ゼロ」安倍批判の風刺画で炎上した吉田照美が“政治家のSNS発信力”をメッタ斬る!
――今後は政治家など権力側が、SNSで直接、私たちに話しかけることが増えると思います。どのように見ていけば良いですか。
吉田 トランプ大統領なんかは、ホワイトハウスの人事をツイートで発表してしまうわけですよ。誰を更迭して、新長官をどれにするとか。金正恩を挑発したりしてるけど、そのうち宣戦布告をツイッターでやるかもしれない。そういう時代といえば時代なんだけど。
さっきも言ったけど、ツイッターも含めてSNSというのは、基本的には道具ですよね。僕たちは僕たちで、その道具をうまく使うべきだと思うんですよ。政治家に限らずだけど、誰かの言ってることを鵜呑みにしてはいけない。1人の、1つのツイートだけを見るんじゃなくて、たくさんの人の違う意見や情報を見て、そこから自分で考えて、判断しないといけないですよね。
――ツイッターと日常のコミュニケーションの違いで、気をつけなくてはならないのは、どんなところでしょう。
吉田 一番は、匿名というのは権力とか強い者を叩くときの武器として使うのは良いけれど、同じ立場とか、弱い者を攻撃するときの凶器として使うのは卑怯なことですよね。たとえば今問題となっているヘイトスピーチは、車で暴走して喜んでる人みたいな感じがするなあ。ツイッターの発信力に酔って、匿名になって興奮して大暴れしてる。 高性能の車に乗って、スモークガラスの運転席で、迷惑な運転をする人に似てる感じがしますよね。ネットの中で味方見つけて、実際に街に出てきちゃったりすると、ますます迷惑です。
“ツイッターは、字数が限られてるから誤解を生みやすい!”と言う人もいるけど、僕はそれは、日常でも同じだなと思うんです。普段の生活の中でだって、十分に思ったことを喋れる機会なんて、まずないですよね。だいたいが言葉足らずで、誤解も生まれる。だから「ツイッターだから誤解を受けるのでは」と、必要以上に心配しなくても良いと思います。良くも悪くも、日々のツイートの中に等身大の自分が出てしまう。もしかしたらそれは、思ってる自分の姿とは違うんだけど、それで良いというか、そういう道具なんじゃないかなあ。
時に炎上しながら、社会や政治を風刺する油絵を描き続ける照美画伯のますますの問題作を大いに期待したい――! 次回は、照美さんが経験した不思議体験を特別回でお届けします。
■吉田照美
1951年生まれ、東京都葛飾区出身。早稲田大学政治経済学部経済学科卒業後、文化放送にアナウンサーとして入社。ラジオ番組『セイ!ヤング』『吉田照美の夜はこれから てるてるワイド』などのパーソナリティ、テレビ番組『夕やけニャンニャン』、『ぴったしカン・カン』の司会などで知られる。
Twitter:@tim1134
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2024.10.02 20:00心霊「橋下さんのツイートは信頼感ゼロ」安倍批判の風刺画で炎上した吉田照美が“政治家のSNS発信力”をメッタ斬る!のページです。Twitter、アナウンサー、石丸元章、コミュ障だった僕が学んだ話し方、吉田照美、安倍批判などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで