巣を守るために「自爆」する“特攻アリ”が発見される! 究極の自己犠牲の深~い意義とは!?(最新研究)

 自らが属する組織を命がけで守るアリが発見された――。侵入してくる敵に立ち向かい自爆攻撃であの世へと道連れにするのだ。


■究極の自己犠牲で巣を守る“自爆アリ”が発見される

 5人の命を救うために、1人の命を犠牲にするのかどうかを問う思考実験はご存じ「トロッコ問題」だが、自然界はそこに新たな解決策を提案してくれるようだ。それは、判断を下す当人がトロッコもろとも“自爆”し、6人全員を助けるという究極のオプションである。この驚くべき自己犠牲をやってのけるのが今回新たに発見された“自爆アリ”である。

巣を守るために「自爆」する特攻アリが発見される! 究極の自己犠牲の深~い意義とは!?(最新研究)の画像1「Daily Mail」の記事より

 森林において太陽光線を直接的に受ける高木の枝葉が茂る部分を林冠(forest canopy)と呼ぶが、マレー諸島・ボルネオ島の森林の林冠で、新種のアリが発見されたことが先日発表されている。オーストリア・ウィーン自然史博物館をはじめとする国際的な研究チームが発見したこのアリは、なんと“自爆アリ”だったのだ。
 
「Colobpis explodens(コロブピス・エクスプローデンス)」と名づけられたこの究極の“働きアリ”は、巣に侵入してこようとする外敵に立ちはだかり、“自爆”して有毒な黄色い体液を敵に浴びせて侵入を阻止するという、涙ぐましくも痛ましい自己犠牲を行う習性があるのだ。

 カレーの香りがするという黄色い毒液は、“自爆”の前にアゴの後ろの部分から大量に分泌される。そして腹筋を収縮させることで体内に圧力を加えて体表を破裂させ、この毒液をぶちまけるのである。黄色い毒液はノリのようにべたついていて、敵の身体に強力に付着してダメージを与えるということだ。

 生まれ育った社会のために自らの命を投げうって外敵の侵入を阻むアリが自然界にいたとは驚くばかりだ。

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