バチカンが「ポルノは悪魔の影響を受けている」と本気で講義! エクソシズム訓練コースの“驚愕内容”とは?
■増えるエクソシズムの需要
この講座は始まって13年になる。この間、エクソシストの需要は3倍になった。
シチリアで開催されたこの会議の主催者の一人であるパリラ司祭によれば、イタリアでは毎年50万件のエクソシズムが必要とされているらしい。しかしパリラ司祭は、経験の浅い司祭たちがエクソシズムを行うことに懸念を表明する。「独学の悪魔祓いは必ず間違いを犯す」と彼は語る。そしていかなる専門分野においてもそうであるように、見習い期間がエクソシズムにも必要だと指摘する。
彼はエクソシズムがこれほど増えた一因は、近年増えている祈祷師と占い師に関係するものだと非難する。そしてタロットカードをはじめとする占術師の行為が「悪魔と憑依の扉を開いている」と彼は主張する。
アメリカの司祭ゲイリー・トーマス氏は、12年間のエクソシズム経験を持つ。トーマス神父は社会が社会科学に大きく依存し始めると同時に、わずかな教会しかエクソシストを訓練していないことが、エクソシズム需要増加の理由のひとつであると説明する。そしてキリスト教の衰退が、迷信に基づく占いの増加をもたらしたと信じている。
■精神的問題と悪魔憑きとの混同
エクソシズムが行われる多くのケースは実際には、悪魔に関係したものではなく、精神的あるいは心理的な問題に関連しているケースも多いらしい。精神的疾患を悪魔憑きと考え、患者に暴力をふるい殺してしまうという悲惨な事件は過去、多数発生している。そして逆に悪魔が関与した現象でありながら、精神病院に閉じ込められるといったケースもある。
そのためバチカンは「霊現象と医学的現象を明確に識別しなければならない」と警告を発し、1614年以来のエクソシズムのルールに新たな改変を加えた。
トーマス神父の場合は真の悪魔憑きかどうかを診断するにあたり、カトリック教徒の医師、心理学者、精神科医のチームと協力している。その結果、トーマス神父が依頼された180の事例のうち、本当にエクソシズムが必要だったのは数十件だったのだ。
その後、本当に悪魔に関係していると判断された信者のみに司祭は、一連のエクソシズムを試みる。大規模なエクソシズムは、「最後の手段」として行われるべきものだと彼は付け加えた。
悪魔祓いの需要が3倍にも増えたのはなぜだろうか。またイタリアで年間50万件のエクソシズムが必要とされるというのも、驚くべき数字である。司祭たちはそれらの現象には、カルトや児童ポルノ、薬物も関係していると話す。
しかし、肝心のバチカン教会にもトカナで既出のように、「バチカンの高位聖職者がクリスマスに教会パソコンから「児童ポルノ」を投稿! 過激化するペドフィリア司祭の実態!」や「ローマ法王の従者宅で『ゲイのキメセク乱交パーティ』開催が発覚、強制捜査へ! バチカンの乱れた性の実態に全世界戦慄!」等々ポルノ問題が内部で起きている。これも悪魔のなせる業なのだろうか。
(文=三橋ココ)
参考:「Daily Mail」、「BBC」、「Newsweek」ほか
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