人間の意識は「脳内ブラックホール」を通じて異次元に存在している!? 大学教授「意識=波動であり、脳=粒子」

 AI(人工知能)の驚異的な進歩の前に圧倒させられっぱなしの人類だが、このままのペースで進化し続けるとなると、いつかAIが“意識”を持つ日もやってくるのだろうか。しかし最新の研究ではAIが人間と同じような“意識”を持つことはないことを示唆している。なぜなら“意識”や“心”は肉体に属するものではなく、別次元の存在であるからだというのだが……。


■脳科学における未解決問題「結びつけ問題」とは

 我々の五感はそれぞれの感覚器官を通じて物事を認識しているが、それを最終的には渾然一体となった総合的な体験として味わうことになる。例えばインドカレーを手づかみで食べている時には目も舌も鼻も指先もフルに使って料理を味わい、場合によっては店内に流れるエスニックな楽曲に耳を傾けながら“食べる”という体験を得る。

 しかし、機械がこうした統合的な体験を味わおうとするのはなかなか大変なことであることがわかる。カメラで視覚情報を得て、マイクで音を拾い、各種センサーで認識した匂いや味や触感といったバラバラの情報を最後に何らかの処理ですべて組み合わせなければならないからだ。そしてそれぞれの末端の回路は異なっているだけに、すべての知覚をぴったりと同期させるのもなかなか難しそうだ。

人間の意識は「脳内ブラックホール」を通じて異次元に存在している!? 大学教授「意識=波動であり、脳=粒子」の画像1 「Up Lift」の記事より

 そしてこれは脳科学における未解決問題のひとつである「結びつけ問題(Binding problem)」と呼ばれている。バラバラに知覚された情報を最後にどのようにして統合しているのかというメカニズムは、脳科学の分野においてもまだよくわかっていないのだ。

 脳科学的には説明が難しいこの結びつけ問題なのだが、我々の素朴な実感としてはある意味では自明のことかもしれない。それは我々に“意識”があるからだ。意識があるからこそ、ビジュアルや音声をバラバラに知覚するのではなく、一体になった情報として認識できるのである。ではこの意識は将来、AIなどが機能として持てる日が来るのだろうか。そしてそもそも、意識は物理的にどこに宿っているのだろうか。

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