「肉体は死んでも魂は死なない、宇宙へ帰るだけ」「意識はインド楽器シタールに酷似」著名科学者が死後の世界を断言!

 人間の“意識”は死後どうなるのか? その人物の一生の思い出が詰まった意識は死と共に雲散霧消してしまうのか。それとも“天”へ昇って死後の世界へと送られるのか。トカナでも何度も報じているが、まさに死んでみるまでわからないこの問題に、サイエンスの側からの論構築が徐々に進んでいるようだ。


■“意識”は量子論の世界に属していた!?

 我々の意識が、脳神経の複雑な電気的信号が組み合わさって形成されているものであるとすれば、肉体の死によって電気的信号も途絶え、意識は消滅することになる。肉体はすべて物質で形成されているわけであり、標準的な物理学で考えれば肉体が活動を止めれば意識もなくなると考えるのは至極もっともな見解だ。

 だが一方で近年、ますます無視できなくなっているのが量子物理学(量子論)の世界だ。そしてこの量子論を取り入れて“意識”の問題に迫っている2人の科学者がアリゾナ大学名誉教授のスチュワート・ハメロフ氏と。、数々の物理学賞を受賞しているロジャー・ペンローズ氏である。ハメロフ氏らによれば、我々の脳内で起きている「量子的重ね合わせ」の状態が意識を形成しているということだ。意識が量子論の世界の存在であるなら、肉体の死によって単純に消滅するとは言えなくなる。量子論は重力、空間、時間を超えた世界であるからだ。

 両氏は1990年代から、脳神経細胞内のマイクロチューブル(微小管)が量子状態(量子的重ね合わせ)にあり、それが我々の意識の源になっていると説明している。これは統合客観収縮理論(Orchestrated Objective Reduction Theory、Orch-OR Theory)と呼ばれ量子論から意識の問題に切り込んだ最先端の研究として注目を集めたが、学会のメインストリームでは受け入れられずいくつもの批判を浴びてきた。

「肉体は死んでも魂は死なない、宇宙へ帰るだけ」「意識はインド楽器シタールに酷似」著名科学者が死後の世界を断言!の画像1スチュワート・ハメロフ氏 画像は「YouTube」より

 しかし2014年に当時筑波大学に在籍していたアニルバン・バンディオパダヤイ博士の研究チームによって実際に脳神経細胞内のマイクロチューブルで量子バイブレーションが起きていることが確かめられたと発表され、これがさまざまな脳波の発生源であることが指摘されている。我々の脳内で量子論的現象が起きているのだとすれば驚くばかりである。

 90年代から00年代までは懐疑的な目で見られてきたハメロフ氏とペンローズ氏の研究だが、今では我々の嗅覚もこのマイクロチューブルの量子バイブレーションによってもたらされていることが報告されており、植物の光合成や鳥類が持つ“GPS機能”もマイクロチューブルの量子バイブレーションに由来するものであることが示唆されている。そして今回、我々の意識もまたマイクロチューブルの量子バイブレーションの産物であることが指摘されることになったのだ。

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