西日本豪雨へのそれぞれの対応、遅きに失した政府対応、豪雨中の宴会、マスコミの地方“見殺し”… もはや安倍にこの国は守れない!

 今回の初動遅れの原因について、実は「赤坂自民亭」なる自民党の若手議員との親睦会にあったのではないかという指摘もある。片山さつき参議院議員などは、5日に行われた宴会に安倍首相が初参加したことを写真入りでツイートしているが、その日の午後2時、まさに気象庁が緊急会見を行い、近畿地方の大雨が「記録的な大雨になる可能性がある」と訴えていたのだ。豪雨災害を知りながら酒盛りとは、国民の命を何だと思っているのだろう。

西日本豪雨へのそれぞれの対応、遅きに失した政府対応、豪雨中の宴会、マスコミの地方見殺し… もはや安倍にこの国は守れない!の画像3削除された逢沢議員のツイート

 また、逢沢一郎衆議院議員は7日、出身地の岡山県で深刻な豪雨被害が出ている最中、富山県で楽しそうに観光気分で過ごし、列車に試乗している様子をツイートしている。さらに同日夜、地元の人々が被災して食べ物にも困っている中、逢沢議員は昼に食べた寿司を何とも自慢気に写真入りでツイートしていた。該当ツイートは当然ながら大いに炎上し、その後しれっと削除されている。

 このように、政府や自民党議員たちが呑気に過ごしていたにもかかわらず、首相は8日の会見で、豪雨対策に対して「先手先手で支援にあたっていく」と述べている。実際には対応が後手後手に回っている中、あまりの厚顔無恥ぶりである。


■マスコミの地方“切り捨て”姿勢が鮮明に

 政府や自民党ばかりではない。今回の豪雨ではマスコミの姿勢にも大きな問題があった。NHK以外の民放テレビ各局は、今後の見通しや被害状況について普段通りのニュース枠で伝えるにとどめ、それ以外は通常放送を続けていた。もしも同規模の災害が首都・東京を襲ったならば、すべての局が一斉特番に切り替えるはずだ。いかにマスコミが地方の災害に“興味がないか”番組構成によって宣言したも同じことだ。地方の被害でも、九州北部や広島といった大都市圏はニュースになるものの、岡山県の河川氾濫などは、あまり話題にならない。

西日本豪雨へのそれぞれの対応、遅きに失した政府対応、豪雨中の宴会、マスコミの地方見殺し… もはや安倍にこの国は守れない!の画像4画像は「ANNnewsCH」より引用

 今回、岡山県総社市で暮らす筆者の知人家族は、豪雨によって高梁川が氾濫し、自宅が2階まで浸水する危険があるため避難所へと向かった。しかし、川沿いにある避難所自体にも浸水の危険が出てきたため、さらに別の避難所へと移動したという。同市では他にも閉鎖された避難所が多いが、これは市内にある「朝日アルミ産業」の工場が爆発した影響もあった。6日23時半頃、アルミ精錬工場で浸水によって突然爆発が起こり、近隣の民家3棟に延焼したが、爆発の衝撃波は20kmほど離れた倉敷市にまで達したという。爆発の原因は、浸水により、アルミを溶解する炉に水が流れ込み、化学反応を起こした可能性があるという。このような事態も、十分に報じられている状況とはいえず、マスコミの偏向ぶりが伺えるところだ。テレビの場合、全国ネットのキー局が東京に集中していることなど、首都圏の災害ほど大きく取り上げられる構造的な問題があるのかもしれないが、SNSなどでは疑問の声が大きくなっているようだ。

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