大阪地震は南海トラフ巨大地震の前兆か? 発生の法則と前兆現象、タイミングを検証!
今月18日の朝7時58分ごろ、大阪府北部を震源とするM6.1、最大震度6弱の地震が発生した。大阪では1923年の観測開始以来最大の地震となり、死者や数百人の負傷者などの被害も報告されているが、実はこの地震に先立ち、前兆と思しき現象が多数起きていたことが判明している。しかも今後、南海トラフ巨大地震が続く可能性もあるようだ。
■大阪で観測史上最大の地震、その詳細
大阪平野と六甲山地の境界部には、東西に延びる「有馬―高槻断層帯」という活断層帯が走っているが、今回の地震はその東端付近で起きたものだ。気象庁によると、活断層帯が動いたことによる地震であるかどうか、今後の検討が必要だという。なお、政府の地震調査研究推進本部は、この断層帯でM7.5程度の地震が発生する確率について、今後30年で「ほぼ0~0.03%」と見積もっていた。
なお、同地域では1596年9月5日に慶長伏見地震(推定M7.2前後)が発生しているが、当時は京都や堺で千人以上が命を落としたと考えられている。気象庁は、今後2~3日間に同規模の地震が発生する可能性を1~2割と割り出し、警戒を呼びかけている。この地震は、エネルギーとしては1995年の阪神・淡路大震災の時の60分の1程だったが、震源の深さが13kmと浅かったために、大きな揺れとなった。
■これだけの前兆現象が起きていた!
【空の異変】
では、今回の地震の前兆と思しき数々の現象について、1つずつ解説していこう。まずは空の異変。ここ数日、関西各地で「彩雲」が目撃・撮影されていた。これは、雲が太陽の近くを通過した際、赤や緑が混ざった鮮やかな色になる現象だが、地震前日にツイッターやブログに写真が投稿されていた。
東京に住む筆者の知り合いも、やはり前日に西の方角に出た彩雲を撮影している。気象学的には、ありふれた現象として片付けられ、地震との関係を否定する識者も多いが、大地震の前にまるで図ったように現れるケースが多いのだ。やはり、地震の前兆現象である可能性を捨て切るべきではない。
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