体に磁石を埋め込んだケロッピー前田が衝撃暴露「“電磁場”を感じる、皮膚下の磁石がブルブル振動する」! AIとボディハッキングも!
Binky with magnetic implants
――サイボーグ仲間たちの結束みたいなものってあるんですか?
ケロッピー 「すごくあるね。もともとの身体改造系の人たちもそうだけど、カウンターカルチャーの担い手たちは皆、結束が固いです。その仲間に入れてもらうことで、いろいろと教えてもらっているわけだけど」
――ところで、将来、人工知能(AI)がうつ病になることが心配されていて、ボディハッキングの実験をAIに転用することで、AIのうつ病を治すことってできないんですか?
ケロッピー 「人間って、実は身体自体が脳でもあるんだよ。つまり、ホムンクルスの図にあるように、人間の皮膚感覚は脳表面と一対一で対応していて、だから、突然片手がなくなったりすると、幻肢といって、脳の状態が手がない状態に順応するまでは『ない手があるような感覚』を感じ続けるわけ。で、AIの話でいえば、ヒューマノイドみたいにAIを人型に閉じ込めたら、うつ病が始まるかもしれないけど、身体性を前提にしなければ、AIは無限の身体。だから、うつ病にはならないんじゃないかな」
――じゃあ、うつ病のフリですかね?
ケロッピー 「AIは、よく人を騙すから気をつけた方がいい。とにかく、なぜいま、ボディハッキングかといえば、わかりやすくは、人工知能に対するカウンター(対抗概念)なんだよね」
――ええっ、人間はより精進しないとAIとは共生できないと?
ケロッピー 「人間と機械が融合するサイボーグって、明らかにAIに対するカウンターじゃない。そして、ボディハッキングの実践者たちがイメージするサイボーグは、もはや半分がロボットみたいな機械人間じゃなく、どうやってコンピューターと接続するかということなんだよね」
――そうすると、やっぱりマグネットとか、チップとか?
ケロッピー 「そうそう。ティムのところで、埋め込んだ磁石を使って、モールス信号みたいなデータを送信する実験も見せてもらったけど、磁石のブルブルっという振動を通じて、直接身体に電気信号を伝えることができればすごいよね」
――磁石がボディハッキングの次なるトレンドですね!
ケロッピー 「マイクロチップに関しては、アメリカやスウェーデンで、企業レベルの実験が始まっているけど、磁石もどこかがやり始めるでしょう。ボディハッキングは、人工知能に対するカウンターとして、人間とコンピューターをどうやって接続するのかを模索しているんです」
――おおおっ、これからどうなるのか想像しただけでもくらくらします。なんか、次の時代が来ていますね!
ケロッピー 「そうなんだよね。オースティンのボディハッキング国際会議とか、海外メディアだとBBCが大々的に報じていたから、間違いない。5年後、10年後にもう一度、ボディハッキングのレポートを見たら、やっとわかったという人もいるだろうね。そのぐらい、本当に最先端の現場だったんだよ!」
――次の報告も楽しみにしています!!
(つづく)
■ケロッピー前田(けろっぴー・まえだ)
1965年東京生まれ、千葉大学工学部卒、白夜書房(コアマガジン)を経てフリーランス。世界のカウンターカルチャーを現場レポート、若者向けカルチャー誌『ブブカ』『バースト』『タトゥー・バースト』(ともに白夜書房/コアマガジン)などで活躍し、海外の身体改造の最前線を日本に紹介してきた。近年は、現代アート、ハッカー、陰謀論などのジャンルにおいても海外情報収集能力を駆使した執筆を展開している。著書に、前田亮一『今を生き抜くための70年代オカルト』(光文社新書)、『クレイジートリップ』(三才ブックス)など。昨年は、TBS人気番組『クレイジージャーニー』でノルウェーのボディサスペンション世界大会を紹介し、過去の番組で反響の大きかった“極限の光景”ベスト10にて、第一位に選ばれている。
公式twitter:@keroppymaeda
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2024.10.02 20:00心霊体に磁石を埋め込んだケロッピー前田が衝撃暴露「“電磁場”を感じる、皮膚下の磁石がブルブル振動する」! AIとボディハッキングも!のページです。身体改造、ケロッピー前田、クレイジージャーニー、ボディサスペンションなどの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで