「宇宙人のミイラ」アタカマエイリアンのDNA鑑定に“反倫理的”と専門家! まさかの正体も判明か!?

「宇宙人のミイラ」アタカマエイリアンのDNA鑑定に反倫理的と専門家! まさかの正体も判明か!?の画像1画像は「Express」より引用

 元医師でUFO研究家のスティーブン・グリア氏が研究を進めていたことでも知られるチリ・アタカマ砂漠で2003年に発見された15cmほどの小さなミイラ「アタカマエイリアン」。その奇妙な姿から古代の宇宙人だと噂されていたが2013年に行われたスタンフォード大学の研究で、人間と同じDNAを持つことが判明。奇妙な姿は遺伝的な異常のためだと結論付けられた。

 しかし、英紙「Express」(7月20日付)などによると、スタンフォード大の研究は「非倫理的」であったというのだ。一体どういうことだろうか?

 なんと、ニュージーランド・オタゴ大学のシアン・ホールクロー博士率いる国際研究チームがアタカマエイリアンを再調査したところ、スタンフォード大とは全然別の結果が出たという。同大学の研究では骨格の発達にいくつもの異常があったとのことだが、ホールクロー博士らによれば、異常とされたものは胎児に見られる正常なものだったそうだ。

「残念ながら、アタ(アタカマエイリアンの愛称)の骨格は正常ですから、ゲノム解析を行ういかなる科学的根拠もありません。この場合、コストと時間がかかるゲノム解析を行うことは不必要であり、非倫理的です」(ホールクロー博士)

 いずれにしろ、アタカマエイリアンは宇宙人ではなく、15週間程度の人間の胎児である可能性が高いとのことだ。ただ分かっていないのは、このミイラがいつのものかという点だ。一説には500年前とも言われているが、極めて最近のミイラである可能性もあるという。 また研究チームのクリスティーナ・キルグローブ氏は、スタンフォード大が(人類や霊長類の形態分析を専門とする)自然人類学者を研究に参加させていなかったこと、アタカマエイリアンを違法にチリから持ち去ったこと、ゲノム解析のためにアタカマエイリアンの骨を一部破損したことを挙げて、同大学研究チームが倫理的な一線を越えてしまっていたと批難している。

 流産した胎児がどういうわけだがミイラ化し、その奇妙な姿かたちも相まってエイリアンとして人々の注目を集めてしまった。それがアタカマエイリアンの真相なのかもしれない。


参考:「Express」、ほか

TOCANA編集部

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