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 アメリカの科学技術サイト「Science Alert」(7月9日付)は「今、地球上に生息する生物は、人間が関与しない状態、すなわち“自然滅亡”より1000倍加速しながら絶滅に向かっている」と伝えている。


■キタシロサイが絶滅の危機に

 キタシロサイをご存じだろうか? 四角ばった平たい口が特徴で、かつてはナイル川上流沿岸、現在の南スーダンとウガンダ北部一帯に生息していた。だが、1970年代~80年代に密猟が横行すると数が激減。

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画像は「Wikimedia Commons」より

 かろうじて数十頭残ったものの、2000年初頭にはコンゴで一気に狩られてしまい、2008年にWWFが絶滅危惧種に認定するまでになった。そして2014年、とうとうオスは「スーダン」一頭だけになってしまった。

 密猟者がキタシロサイを狙う理由は、そのツノにある。漢方薬の原料として人気があり、キロあたり7万5000ドル(約830万円)で取引される珍重品だという。

 スーダンは、ケニアのオルペジェタ自然保護区で武装したレンジャーに24時間体制でガードされながら暮らしていた。彼にはツノがない。密猟者から守るため、あえて切り落としたのだ。老サイにも、ようやく平穏な日々が訪れたかに見えたが、今年3月、体調を崩し立ち上がれなくなったスーダンは安楽死となった。享年45歳。人間でいえば90歳を超えており、最後のオスではあったが繁殖活動からは4年前にリタイヤしていたそうだ。

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画像は「Wikimedia Commons」より

 メスのほうも、すでに5頭しか残っていない。スーダンの娘である「ナジン」と孫娘の「ファートゥ」は、現在も妊活を続けているが不妊だという。ミナミシロサイとも交尾させたが、実を結ばなかった。子孫をなさずにメス全頭が死ぬと、残念ながら、キタシロサイは地上から永遠に消え失せてしまうことになる。

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