「切り裂きジャック」の正体は女だった可能性が急浮上！犯行動機は愛憎… 従来説を覆す新推理とは？

2018.09.19 14:00 文＝三橋ココ

最後の被害者であったメアリー・ケリーの遺体　画像は「Wikipedia」より

　また、ジャック・ザ・リッパーが女であった別の証拠として、第4の犠牲者であるキャサリン・エドウッズの死体近くの血だまりで、女性のブーツに使われる小さなボタンが3個見つかったことも挙げる。そして、メアリー・ケリーの部屋の暖炉の灰からは、女性の衣服の残骸が見つかったが、それは被害者の物ではなかった。

　リッパーの犠牲者のいずれもが性的暴力を受けておらず、新聞報道によれば2番目の被害者のアニー・チャップマンの足元に残された故人の所有物は、「女性的なやり方」で整頓されていたという。

　これらの陰惨な連続殺人事件の直後、リジーは錯乱状態に陥った。その後、彼女は1912年にがんで死んだ。

　ジャック・ザ・リッパーの正体については、今までにさまざまな推理がなされている。ユダヤ系の理髪師、精肉店の主、ロシア人の外科医、ドイツ人の画家――等々である。

　この時代は、陰惨な殺人を犯すのは「男」だと誰もが思いこんでいた。しかしもしかしたらこれは、憎しみに満ちた妻による愛人殺人事件だった可能性もあるのだ。もしリジーが犯人だった場合、夫のウィリアムズ卿はそれに気づき、隠蔽した可能性も高い。この謎が解ける日は、いずれ来るのだろうか。

参考：「Daily Star」、「The Sun」、「Huffington Post」、ほか

文＝三橋ココ

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