「人工の月」を中国が2020年に打ち上げへ! 本物の8倍の明るさで「夜が滅亡」、生体リズム激変へ!
■鏡で光を届ける試みは過去にも
衛星で地上を照らそうという試みはこれが最初ではない。1990年代初頭のロシアでも衛星を打ち上げ、太陽光を反射させて地上に届けようという実験が行われた。1992年に打ち上げられた衛星Znamya-2は5キロメートル幅くらいの広さで短時間だが地上を照らすことに成功した。だが、残念なことに当時、地上は曇りで、この光を観測できたのはわずかだったという。続いてZnamya-2.5が作られたが、打ち上げに失敗して燃え尽きてしまった。以来、計画はストップしている。
また、鏡で街を照らすというアイデアもノルウェーで実現している。狭い谷間にあるリューカンでは、9〜3月の間、周囲の山々に遮られて太陽の光が届かない。だが2013年、山の上にコンピュータ制御の3つの大きな鏡が設置され、街を明るく照らすようになった。
今回の人工の月計画が成功すれば、街灯の消費エネルギー減ももちろんのことながら、地理的な要因で日照が足りない場所に光を届けることが可能になるだろう。ただ、人工の月が生物のリズムを害する恐れや、天体観測への悪影響を懸念する声も上がっている。
衛星から太陽光を届けるという新たな手段で、人類は夜の闇を消し去ることができるのであろうか? 計画の進展に多くの注目が集まっている。
(編集部)
参考:「The Guardian」「人民日報」「聯合新聞網」ほか
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2024.10.02 20:00心霊「人工の月」を中国が2020年に打ち上げへ! 本物の8倍の明るさで「夜が滅亡」、生体リズム激変へ!のページです。月、中国、人工衛星、人工の月、夜、成都などの最新ニュースは好奇心を刺激するオカルトニュースメディア、TOCANAで