「人工の月」を中国が2020年に打ち上げへ! 本物の8倍の明るさで「夜が滅亡」、生体リズム激変へ!

 2020年、中国の夜は街頭ではなく、人工の月に照らされるようになるかもしれない。今月10日、空から地上を照らす人工衛星の打ち上げ計画が発表され、英「Guardian」ほか欧米メディアも注目するニュースとなっている。

「人工の月」を中国が2020年に打ち上げへ! 本物の8倍の明るさで「夜が滅亡」、生体リズム激変へ!の画像1画像は「The Guardian」より引用

■人工の月で夜を照らす

 今月16日付の「人民日報」によると、2020年に「人工の月」を打ち上げる予定なのは中国南西部の成都市だ。この人工衛星は「月を補完する目的」で設計されており、太陽の光を反射して直径10〜80キロメートルの範囲を誤差数十メートル程度で照らすことができるという。その明るさは本物の月のおよそ8倍とされ、夜の町を夕暮れ時くらいの明るさに照らすことができるという。

 この壮大な計画は、今月成都市で行われた展覧会で成都航太科工微電子系統研究院有限公司の武春風会長から発表された。計画によれば、人工の月はおよそ50平方キロメートルを照らすことができ、街灯も必要なくなってエネルギー消費の節約にもなるという。試験はすでに数年前から始まっており、技術的にも成熟段階にあるとのことだ。

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