JOC竹田会長が起訴されたのはカルロス・ゴーン事件と関連の可能性!? フランスが本気で怒るとマジで怖い過去事例と「やばい特殊部隊」
本気で怒ったフランスの恐ろしさは、1985年に発生した「レインボー・ウォーリア号事件」に見る事ができる。この事件は、南太平洋でのフランスの核実験へ抗議活動を行うべくニュージーランド・オークランド港に停泊していた環境保護団体「グリーンピース」の抗議船「レインボー・ウォーリア」号を、フランス情報機関DGSEが送り込んだ水中特殊工作員が爆弾を仕掛け爆破、死者1名を出した事件だ。船は沈没し、グリーンピースの抗議活動は中止に追い込まれた。
自国の為ならば手段を選ばず、例え情報機関・特殊部隊の実力行使を持ってしてでも対処する、それがフランスという国なのである。
フランスは、米英等アングロ・サクソン各国が運用する「エシュロン」と同様の通信傍受システム「フランシュロン」を独自に保有、運用している。また、2015年のパリ同時多発テロ事件時にも出動した国家憲兵特殊介入部隊(GIGN)をはじめ、世界最高レベルの能力を持つ特殊部隊を多数有している。
こうしたフランスのインテリジェンス能力や特殊作戦能力を生かし、特殊部隊によるゴーン氏の身柄奪還作戦すら実行されうる、と筆者は見る。竹田氏の起訴は、怒りに燃えるフランスの報復措置のほんの序章に過ぎないのだ。
(塩原逸郎)
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