米有名TVタレントなど“レーシック手術”失敗で自殺者続出の事実発覚…問題に! 「リレックス・スマイル」でも後遺症か?
FOXテレビで人気のあった気象予報士のジェシカ・スターが先月、自殺した。彼女は数カ月前に「リレックス・スマイル」と呼ばれる眼科レーザー手術を受けたが、その後遺症に耐えられなかったのが自殺の原因であるという。米国ではこの事件をきっかけに、視力矯正手術の危険性が新たに表面化している。
■レーザー眼科手術の説明
非常に精密なレーザーを使った眼科手術ではレーシックが有名だが、ジェシカの受けたリレックス・スマイルなど、ほかにもさまざまな手術法がある。そして毎年何千人もの患者が、レーザーを使った視力矯正のための眼科手術を受けている。この手術は、ほとんど痛みを伴わずに視力矯正し、眼鏡やコンタクトレンズが不要になるとうたわれている。
レーシックでは、眼科医はまずレーザーを使って角膜前面に切りこみを作り、その皮弁を折り返して、視力矯正のためのレーザー照射に十分な大きさにする。しかし皮弁に切りこみが完全に入らなかったり、皮弁が元に戻されないと治る過程で痛みを伴う視覚障害が発生する可能性があるという。
さらに角膜には神経が密集していて、人体の中で最も敏感な組織の1つである。たとえ、手術が非常に慎重に行われても、レーザー眼科手術では神経、角膜、組織への影響は避けられない。
この影響はドライアイを引き起こす可能性があり、これはレーザー手術の最も一般的な副作用の1つだ。またレーザー眼科手術によって、治りにくい神経の痛みを引き起こす可能性があるが、その根本的なメカニズムはあまりよく理解されていない。
ジェシカ・スターは、人気気象予報士であり、2人の幼い子どもの母親でもあった。彼女は、2018年10月に視力矯正レーザー手術を受けたが、その後、回復程度が予想していたよりも悪いとSNSに投稿した。手術後、彼女は1日だけ仕事に戻ったが、その後はまた仕事を休んでいた。
今回、ジェシカの自殺をきっかけに明るみに出たのは、レーザー眼科手術後に自殺した患者は、ジェシカ一人だけではなかったことだ。
米軍兵士のマックス・クロニン、特許弁護士で医学生を志していたコリン・ドリアン、警察官のローレンズ・キャンプベルの3人の男性も、眼科レーザー手術の後にジェシカ同様、痛みに苦しんだ結果、遺書を残して死を選んだ。
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